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【決定版】「ライバルに差をつける」という発想から脱却すべき3つの理由

①差をつける必要はない。合格最低点を超えるだけの知識量を身につけよ

「ライバルに差をつける」という考え方は、上位で競う競技には適していますが、受験には当てはまりません。例えば、マラソンや100m走など。

受験では「合格最低点」や「合格最低点を超える知識量」をクリアすれば合格できます。これは、マラソンや100m走の予選会で決勝進出のために必要なタイムを超えればよいといった状況に似ています。上位ゴールする必要がなければ確実に予選通過するためにはどうしたらいいかという安全策を考えるはずです。

この感覚は受験においても非常に重要です。

上位合格を目指して難問や奇問に挑むのではなく、確実に合格最低点を超える知識を身につけることに注力しましょう。それが結果的に、差をつけた合格に繋がることもあります(が、上位合格自体にほぼ意味はありません)

②出し抜こうという甘い発想が基礎を疎かにする

「ライバルに差をつける」という発想には「他人を出し抜く」というニュアンスが含まれています。「他の人が知らない細かい知識を身につけ、他の人が解けない問題が解けるようになっておくことが重要」といった錯覚を抱いてしまっています。

しかし、そんなことよりも合格最低点を超えるのに必要な問題が解けるのに必要な知識を身につけることのほうが遥かに重要です。松濤舎の各記事で繰り返し記載しているとおりです。

実際、「ライバルに差をつける」というフレーズは塾や予備校の宣伝文句として使われていることが多いです。「うちの授業を受講すればライバルに差をつけられる」といった謳い文句は、不安を煽り、いかにも塾・予備校に通えば出題可能性の高い問題を教えてもらえるような感覚を与えられるからです。しかし、出題内容を正確に予想することは不可能です。

強いて言うなら、典型問題がもっとも出題されうる問題と言えます。典型問題のどれが出題される可能性が高いのかはわかりませんが、典型問題に帰着されるような問題の出題可能性が最も高いわけです。なぜなら、典型問題は当該範囲の学問の本質理解を問う問題だからです。

塾・予備校の授業は単位時間あたりに扱える問題数が原理的に少なくなってしまうため、結局は数少ない授業に賭けるのか、典型問題を網羅的に身につけることに賭けるのか、という話になります。合理的に考えたら、数少ない問題にべットするのはリスクが高いですね。個別株への投資とインデックスへの投資の違いに近いです。また、網羅的に解くことが当該範囲の理解が深まり、指数関数的に応用範囲が広がるのも、典型問題を網羅すべき大きな理由の1つです。

③ライバルを気にしたところで行動は変わらない。結局は自分・時間との戦い

ライバルを定義するとしたら「合格最低点以上の知識量を持った人」となるでしょう。では、そんな人が日本のどこかにいたとして、自分が今やるべき勉強や行動を何か変えるべきでしょうか? 当然、何も変えるべきでは何もないですよね。

つまり、ライバルなんてものを意識する必要は1ミリもないわけです。

ライバルといった(架空の)存在はモチベーションを上げる以外に存在理由はなく、ライバルを意識することで誤った勉強に繋がるリスクのほうが高いわけです。

結局、受験は「時間内にどれだけ知識を増やせるかの戦いであり、自分との戦い」であるという結論に至ります。

「【決定版】「ライバルに差をつける」という発想から脱却すべき3つの理由」に関するQ&A

受験で「ライバルに差をつける」必要はあるのか?
受験では合格最低点を超えることが重要であり、ライバルに差をつける必要はありません。合格に必要な知識を身につけることが最優先です。
合格最低点を超えるための勉強法は?
合格最低点を超えるためには、基礎知識をしっかりと身につけ、典型問題を網羅的に解くことが効果的です。これにより、合格に必要な実力が養われます。
「他人を出し抜く」という考え方のリスクは?
他人を出し抜こうとする考えは、基礎を疎かにしがちです。合格に必要な知識を優先することが、結果的に良い成績につながります。
受験勉強でのモチベーションの保ち方は?
モチベーションを保つためには、ライバルを意識するのではなく、自分自身の目標に集中することが重要です。自分のペースで学習を進めましょう。
受験生が知識を効率的に増やす方法は?
知識を効率的に増やすためには、計画的に学習し、典型問題を繰り返し解くことが効果的です。理解を深めることで応用力も向上します。
受験における「時間との戦い」とは?
受験は限られた時間内でどれだけ知識を増やせるかが勝負です。時間を有効に使い、自分のペースで学習を進めることが成功の鍵です。
受験生が陥りやすい勉強の罠は?
受験生は、他人と比較して焦りや不安を感じやすいですが、これが誤った勉強につながることがあります。自分の学習スタイルを大切にしましょう。
合格に向けた戦略的な学習計画の立て方は?
合格に向けた学習計画は、合格最低点を意識し、基礎を固めることから始めます。具体的な目標を設定し、進捗を確認しながら進めましょう。
受験勉強における基礎知識の重要性は?
基礎知識は受験の土台です。合格最低点を超えるためには、基礎をしっかりと身につけることが不可欠であり、これが応用問題の得点にもつながります。
受験生が参考書を選ぶ際のポイントは?
参考書を選ぶ際は、自分の理解度に合ったものを選ぶことが重要です。また、典型問題を多く扱っている参考書を選ぶことで、基礎を強化できます。