
数学の答案は日本語を書かない方が難しい
「わかっていることを日本語で表現するのは難しい」ではなく「そもそもわかっていないから書けない」のです。書けないということはわかっていないと思ってください。
しっかり理解している人にとって、日本語を書かずに答案を作ることのほうが難しいです。理解している人がそうなのだから、日本語を書かずに答案が作れると思っている人は本質が理解出来ていないのです。
よって「数学の答案は日本語を書いたほうがいいですか?」という質問には「逆に日本語を書かずにどうやって解くの?」と聞きたいくらいです。
楽をして解きたいのであれば、日本語を書いて答案を作るべきです。
数学が苦手な人ほど計算過程を省略しがちです。しかし、実際は頭の中で計算するより紙の上で計算したほうが認知的負荷が小さいため、ラクで速い上にミスも減ります。見直しも容易です。さらに、空いた認知容量を次の展開をどうするか考えるのに使ったり、計算途中にミスがないか確認したりすることに使えます。
数学が苦手な人は「数学が得意な人ほど計算は端折ってそう、いちいち過程を書くのはダサい」「数学で時間に間に合わないのは計算過程をいちいち書いているからだ」と思いがちですが実は逆なのです。
数学の答案を覚える必要はない。論証の過程をたどろう
答案に日本語が書けるようになるために、数学の問題集の答案を書き写したり、覚えようとする必要はまったくありません。そのように理解せずに飲み込もうとしたり、手で覚えようとしたりするのは絶対にやめましょう。
答案の日本語を頼りに、どのような論理展開をして解答としているのかをたどること、理解することに時間をかけてください。何をしているのかわかれば、答案は必然的に書けるようになります。
日本語を書き残せば部分点がもらえる、見直しもしやすい
例えば、ただ条件だけを書き連ねる人がいますが、どうしてその条件が加わるのかという理由に自信がない証拠です。「ただなんとなくそうだから」で解いてしまえば初見の問題で対応できなくなります。
一つ一つ正しい論理を答案用紙に書き残し、積み上げていきましょう。
副次的な効用ですが、それが部分点につながったり、見直しのしやすさにもつながります。
「【決定版】数学の答案には日本語を書くべきか?という質問はズレている」に関するQ&A
- 数学の答案に日本語を書くべき理由は?
- 数学の答案に日本語を書くことで、論理展開を明確にし、理解を深めることができます。日本語を書くことで部分点を得られる可能性も高まり、見直しが容易になるため、効果的な学習方法と言えます。
- 数学の答案を覚える必要はあるのか?
- 数学の答案を単に覚えるのではなく、論証の過程を理解することが重要です。理解を深めることで、自然に答案を書く力が身につき、問題解決能力が向上します。
- 日本語を書かずに数学の問題を解くのは難しいのか?
- 理解している人にとっては、日本語を書かずに解くことは難しいです。日本語を書くことで思考を整理し、論理的に考える助けになります。理解が不十分な場合は、逆に書けないことが多いです。
- 数学が苦手な人はどのように勉強すれば良いか?
- 数学が苦手な人は、計算過程を省略せずに書くことが大切です。計算を紙に書くことで認知的負荷が軽減され、ミスを減らし、次のステップを考える余裕が生まれます。
- 答案に日本語を書くことで得られる副次的な効果は?
- 答案に日本語を書くことで、部分点を得る可能性が高まり、見直しがしやすくなります。正しいロジックを積み上げることで、初見の問題にも対応できる力が養われます。
- 数学の答案を書く際に注意すべき点は?
- 数学の答案を書く際は、条件や理由を明確に記述することが重要です。曖昧な表現を避け、論理的な展開を心がけることで、より良い答案を作成できます。
- 数学の問題集をどのように活用すれば良いか?
- 数学の問題集は、解答の論理展開を理解するためのツールとして活用しましょう。答案を写すのではなく、どのように解答が構成されているかを分析することが重要です。
- 日本語を書くことが数学の理解にどう影響するか?
- 日本語を書くことで、自分の理解を言語化し、思考を整理することができます。これにより、問題の本質を把握しやすくなり、理解が深まります。
- 数学の答案を作成する際の心構えは?
- 数学の答案を作成する際は、まず問題の意図を理解し、論理的に考えることが大切です。自信を持って自分の考えを表現することで、より良い答案が作成できます。
- 数学が得意な人はどのように答案を書くのか?
- 数学が得意な人は、計算過程を省略せず、論理的に思考を整理しながら答案を書きます。理解が深まることで、自然に正確な答案が作成できるようになります。