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Q. 部活はいつまでに引退すべきですか?

A. 高3の6月を目安にしましょう。

部活動の引退時期は人それぞれ異なっても問題ありません。

これまでの指導経験から、しっかりと部活に取り組んでいる生徒は、6月中に引退することが多いと感じています。引退が遅れる場合は、比較的長く部活を続けている印象がありますが、早めに引退することで学業に支障が出ることは少ないと思います。

部活動は「やりたい人がやるものであり、勉強ができない理由にはならない」という考え方が、医学部や上位校の合格者に共通しています。いつまで部活を続けるかは、自己責任で判断することが重要です。

部活動の引退が受験に与える影響

部活動の引退が受験に与えるポジティブな影響は、シンプルに勉強時間が増えることです。

ネガティブな影響も実はあって、部活がなくなった分、メリハリがつかなくなり、結局ダラダラと勉強してしまって大して勉強時間が取れないことにあります。また、生活リズムがこれまでと変わるので、うまくリズムが掴めなくなることも挙げられます。

効率的な部活と勉強の両立法

部活と勉強の両立は簡単です。「部活の時間は部活に集中する、終わったら切り替えて勉強に集中する」という切り替えです。

私もお盆とお正月以外は毎日部活があるようなハードな運動部でしたが、それでも問題なかったのは、部活以外の時間を全て勉強に充てていたからです。そう聞くと大変そうに感じるかもしれませんが、逆で、物事をシンプルに考えられたので悩む必要がなく、ただひたすら勉強と部活に集中できた、いい時間でした。

引退時期の決め方とポイント

基本的に自分では決められないものなので、部活の勝ち進み具合によると思いますが、一つ目安にするといいのは高3の6月です。それより引退が遅くなるのは相対的に遅いと言えるでしょう。

それより前に自主的に引退するかどうかですが、やはり取りたい偏差値が取れていなければ引退を早めることを考えてもいいかもしれません。前提として、部活動をしていても十分な勉強時間は確保できると考えています。勉強時間は長ければいいというものではなく、部活動をやりながら避けられる勉強時間が、逆に集中可能な最大限の時間のようにも思います。

ですが、どうしても取りたい成績が取れない場合は、勉強時間でカバーするしかありませんので、引退時期を早め、時間を勉強に充てるようにするといいでしょう。

部活を続けるメリットとデメリット

部活を続けるメリットは、メリハリをつけて勉強できることにあります。

高校3年間は、勉強だけをするには長すぎます。勉強だけを3年間、部活をやっている人と同じくらい集中してできる人は1%もいません。運動部であれば体を動かすことがリフレッシュにもなりますし、闘争心が湧いてきたり、脳の活性化にもつながるといわれています。

文化部が気をつけなければならないのは、運動部と比べて「体力という上限」がないため、ダラダラと部活をやってしまうリスクがあることです。例えば、吹奏楽部は個人練習とパート練習、全体練習があり、周りに合わせないといけなかったり辞めづらかったりするため、勉強時間が大きく削られることがあるので注意しましょう。文化祭実行委員会などもダラダラと活動している人が多い印象です。

デメリットとしては、部活動をやる分勉強時間が減ってしまうことにありますが、部活が終わってからダラダラするような人は部活をやっていなくても時間を浪費してしまうと思うので、そこまで変わらないようにも思います。

受験生のための時間管理術

手帳を使った時間管理術や、問題集を計画的に終わらせる方法は、医学部・上位校受験生であれば当たり前のように習得したいです。

部活動と受験勉強のバランスを取る方法

難しいことはありません。部活以外の時間を勉強時間に充てるだけです。

勉強時間の目安は、高1で25時間、高2で35時間、高3で45時間(それぞれ1週間の勉強時間)です。

これが大方確保できる状態であれば、それ以外の時間を部活に充てても全く問題ありません。定常的にこの勉強時間を確保するのが難しい場合は、部活を変えたり、早期に引退するなどして、必要な勉強時間を確保しましょう。

医学部・上位校受験生にとって部活は仕事にするものではない人が99%なはずです。「バランスをとる」というより「勉強を効率的に行うために、邪魔にならない範囲内で部活動をする」という優先順位が正しいでしょう。