
A. すべきでないです。
その日のうちに復習しても短期記憶にしかならず、復習にかけた時間が無駄になります。
復習までの期間をできるだけ空けた方が長期記憶に定着することが科学的にわかっています。そのため、その日に学んだことは次の周回まで意図的に放置するべきです。忘れてから思い出すことを通じて、長期記憶に定着していきます。
短期的に復習すると長期記憶にはならず、再び短期的な復習を繰り返すことになります。これを続けると、新しい知識を入れる時間がなくなり、成績が頭打ちになってしまうので注意が必要です。
復習のタイミングとその科学的根拠
復習タイミングについては、記憶法に関する以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。「できるだけ復習期間は開ける」が正解です。
短期記憶と長期記憶の違い
短期記憶とは数十秒で忘れてしまう記憶のことです。作業記憶(ワーキングメモリ)という、情報処理を行う脳内のある箇所に一時的に保存されるもので、何もしなければそのまま忘却されてしまいます。
一方、長期記憶とは数年〜半永久的に覚えられる記憶のことです。受験生にとっては「入試当日まで」と言ってもいいでしょう。これは長期記憶に格納されているものです。
短期記憶(=ワーキングメモリに一時的に格納された情報)を、長期記憶に移行させる必要があるのですが、そのためには工夫が必要であることがわかっています。精緻化といって知っている知識に紐づけて覚えることだったり、体制化といって整理して覚えることだったりします。
効果的な復習方法とは?
以下の記事に記載しています。
学習効率を上げるための時間管理術
学習計画は以下の記事を参考に立てると大きく間違えることはありません。「最も効率的に復習する」ことを前提とした学習計画の立て方が書かれています。
学習管理には手帳を使うことがマストとなります。手帳を使った学習管理法については以下にまとめてあります。
復習を効果的に行うためのスケジュール例
これについても以下の記事をご覧ください。簡単にいえば「できるだけ復習期間を開けて復習する」です。
知識定着のための忘却曲線の活用法
忘却曲線を用いて「忘れる前に復習する」といったような復習方法には効果がないことが科学的に知られています。
・復習までの期間はあければあけるほど長期記憶になる
・忘れてから覚え直す方が長期記憶に定着しやすくなる
というのが結論なので、難しいことは考えずに、「最初から最後まで1周し、再び最初に戻って解けていない問題を復習する」をぐるぐる回すのが科学的にも最適解なのです。