suffer
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は18冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
sufferの根底にあるイメージは「自分の意志や望みに反して、何か不快・有害なものを受け入れ続けている状態」です。ラテン語のsub(下に)+ferre(運ぶ・耐える)が語源で、「重荷を下から支え続ける」感覚があります。だからこそ「苦しむ」という意味が中心になりますが、そこから派生して「損害・損失をこうむる」「不快な経験をする」にもなります。さらに「黙認する・許す」という意味も、本来は嫌だけれど逆らわずに受け入れている、というニュアンスから来ています。つまりすべての意味は「嫌だが受け続けている」という一本の軸でつながっています。
2意味一覧
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動詞(自動詞)
苦しむ、苦痛を受ける
望まぬ痛みや辛さを継続的に受け続けている状態がそのまま「苦しむ」という日本語に対応する。sufferは状態の継続性が強く、一瞬のアクシデントより長く耐えているニュアンスが強い。 -
動詞(他動詞)
(損害・敗北などを)こうむる、受ける
望まない出来事を受け入れるコアイメージがそのまま現れ、自分の意志とは無関係に悪い結果を「受けてしまう」ことを表す。 -
動詞(他動詞)
(不快な経験を)する、経験する
ネガティブな経験を「下から支えながら受け続ける」コアイメージが「経験する」という訳に落ち着く。experienceより苦痛・困難が伴う状況で用いられる。 -
動詞(他動詞)
黙認する、許す、しのぶ
本来は嫌なのに逆らえずに受け入れ続けるコアイメージから。tolerate(積極的な許容)と違い、不満を内に秘めたまま認めているニュアンスが強い。 -
動詞(自動詞)
(病気・問題に)悩む、苦しむ〈suffer from〉
suffer fromという形で「何かを原因として継続的に苦しみを受け続けている」状況を表す。疾患・欠点・悪影響などが後ろに来るパターンとして重要。
3例文
4よくある間違い・注意点
suffer fromとsufferの使い分けを混同しがち。「suffer from a disease(病気に苦しむ)」のようにfromは「原因・苦しみの源」を導く。sufferだけなら「苦しむ」という状態を表し、原因は不要。
「黙認する・許す」の意味はやや古風・文語的な用法で、日常会話ではtolerateやallow が使われることが多い。ただしHe does not suffer fools gladly.のような慣用表現は現代でも頻繁に登場するので要注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| endure | 「じっと耐え忍ぶ」という意志的・能動的なニュアンスが強い。sufferが「受け続けている状態」なのに対し、endureは「意志を持って耐えている」感覚。 |
| tolerate | 不快なものを意識的・合理的に受け入れること。sufferが内心の苦痛を強調するのに対し、tolerateは「許容する判断」に重きが置かれる。 |
| experience | 良い経験にも悪い経験にも使えるニュートラルな語。sufferは必ず苦痛・損害を伴うネガティブな経験に限定される。 |
対義語: enjoy、flourish、thrive
6派生語・関連語
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suffering
名詞
苦しみ、苦痛 -
sufferer
名詞
苦しんでいる人、(病気の)患者 -
sufferable
形容詞
耐えられる、我慢できる(insuferableの肯定形) -
insufferable
形容詞
耐えられない、我慢ならない -
sufferance
名詞
黙認、消極的許可(on sufferance=黙認されて)
7コロケーション
- suffer from ~(〜に苦しむ / 〜という問題を抱える)
- suffer a loss / defeat / setback(損失・敗北・挫折をこうむる)
- suffer in silence(声も出せず黙って苦しむ)
8確認テスト
“The project suffered from a lack of clear communication among team members.”
① プロジェクトは明確なコミュニケーション不足のせいで楽しんだ。
② プロジェクトはチームメンバー間の明確なコミュニケーション不足に悩まされた。
③ プロジェクトはコミュニケーションの欠如を無視した。
④ プロジェクトはコミュニケーション不足を黙認した。
②が正解。suffer fromは「〜が原因で苦しむ・悪影響を受け続ける」というコアイメージを持つ。プロジェクト(主体)が望まない状況(コミュニケーション不足)を継続的に受け続けているという「望まぬものを受け続ける」コアイメージが②の「悩まされた」という訳に最も自然に対応する。④の「黙認した」はこの文の意味として不適切であり、またsuffer単体に「黙認する」という意味があるわけではない。この文ではfromが付いており、「悪影響を受け続ける」という用法であることからも④は誤りである。
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