genius
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は10冊に掲載されています。
1コアイメージ
geniusはラテン語の「genius(守護霊・土地の精霊)」に由来する。古代ローマでは、人や場所に宿る「生まれながらの霊的な力」を指した。この「内側から湧き出る本質的な力」というイメージが核心にある。そこから、①ある人・場所・時代が本来持っている「固有の気質・雰囲気」、②そしてその力が極限まで発揮された人間=「天才」という意味が派生した。単なる「頭がいい人」ではなく、「生まれつき備わった抗いがたい力を体現する存在」というニュアンスを持つ。だからこそ、一人の天才(a genius)とも、天才性という抽象的な資質(genius)とも使える。
2意味一覧
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名
天才(の人)
生まれながらの霊的な力を最大限に体現した人物。「努力して得た能力」ではなく「内側に宿る圧倒的な才能」というニュアンスが強い。 -
名
天才的な才能・天賦の才(不可算)
人物ではなく「才能そのもの」を指す用法。a genius of / genius for ~の形で「~に関する生まれつきの才」を表す。 -
名
(ある場所・時代・集団の)固有の気質・気風・精神
古代ローマの守護霊の意味から直接つながる用法。the genius of the age(時代の精神)のように、場所や集団に本来宿る特性を指す。 -
名
(場所などの)独特の雰囲気・本質
genius loci(場所の霊)という表現に典型的に見られる。その土地や環境が持つ他と代えがたい固有の「たたずまい」を指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
「genius(不可算)=才能」と「a genius(可算)=天才な人物」の区別に注意。She is a genius.(彼女は天才だ)と She has genius.(彼女は天才的な才能を持つ)は微妙にニュアンスが違う。前者はその人を「天才というカテゴリーの人間」と断定し、後者は「その人の中に宿る才能」を表す。
talentやgiftedと混同しがち。talentは「後天的に磨かれた優れた能力」、giftedは「神から与えられた才能(先天的)」に近く、geniusはその中でも「人智を超えた圧倒的かつ生来的な力」というスケールの大きさが際立つ。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| talent | 努力と経験で磨かれた「優れた能力」を指す。geniusほど先天的・圧倒的なニュアンスはなく、より日常的・現実的に使われる。 |
| prodigy | 主に子供や若者に使い「神童・早熟な天才」を指す。geniusが生涯を通じた才能の総体を指すのに対し、prodigyは年齢に対する驚異的な能力に焦点がある。 |
| mastermind | 計画や策略を立案する「主謀者・知略家」のニュアンスが強く、実際的・組織的な知性を指す。geniusの持つ「生まれながらの霊的な力」というロマンティックな含意はない。 |
対義語: dunce、mediocrity
6派生語・関連語
-
ingenious
形
独創的な、巧妙な(geniusと同語源。ただし「天才的」より「機知に富む」程度のニュアンス)
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ingeniously
副
独創的に、巧みに -
ingenuity
名
独創性、巧妙さ
7コロケーション
- a genius for ~(~に関する天才的な才能)
- pure / sheer genius(純粋な天才性・まさに天才的な発想)
- stroke of genius(天才的なひらめき・妙案)
8確認テスト
“The film director’s genius for storytelling transformed ordinary events into deeply moving cinema.”
① 天才という人物
② 話術の気風
③ 物語作りに関する天賦の才
④ 独特の雰囲気
③。genius for ~は「~に関して生まれながらに持つ圧倒的な才能」を表す不可算用法。①は人物を指すa geniusの形でないと不自然、②④はこの文脈では意味が通じにくい。「才能そのもの」を指すコアイメージが最もよく表れる用法がgenius for ~である。
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