span
【動】かかる、渡る、広がる
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
spanのコアイメージは「ある空間・時間の両端から両端までを橋渡しするように広がること」です。もともと古英語で「手を広げたときの親指から小指までの長さ(約9インチ)」を意味し、「測定単位としての広がり」が原義です。そこから、橋が川の両岸を結ぶように「空間的な全長」、人生や時代の始まりから終わりまでを覆う「時間的な期間」、そして知識や話題がある領域全体に及ぶ「範囲の広がり」へと意味が展開しました。どの用法も「点ではなく、端から端まで覆い尽くす広がり」という根底イメージを共有しています。
2意味一覧
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名詞
(時間的な)期間・寿命
時間の始点から終点までを橋渡しするイメージ。life span(寿命)のように、ある存在が「両端を持つ時間の広がり」として捉えられる。 -
名詞
(空間的な)全長・幅・スパン
橋や翼など、物理的な両端を結ぶ距離のイメージ。測定可能な「端から端までの長さ」が原義に最も近い用法。 -
動詞
(時間・空間・範囲に)またがる・及ぶ・渡る
主語が両端をつなぐように広がる動作を表す。橋が川をまたぐように、キャリアが数十年にわたるように、コアイメージの「橋渡し」が動詞化したもの。 -
名詞
(注意・集中の)持続時間
attention span(集中の持続時間)のように、心理的に保ちうる「広がりの幅」を表す。見落とされがちだが受験頻出の重要表現。
3例文
4よくある間違い・注意点
「期間」という訳語から period や term と混同しがち。period は「区切られた一定の時間帯」、term は「定められた期限」を指すのに対し、span は「端から端まで広がる持続」に焦点がある。span a long period のように period と共存できることからも、両者は別概念。
attention span を「注意のスパン」と英語のままカタカナ読みしてしまい、意味を掴み損なうケースが多い。「集中力が持続できる時間の幅」と覚えておくと文脈で使いこなせる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| extend | 「ある地点から外へ伸びる・延びる」方向性のイメージが強く、起点から先へ伸張することに注目。spanは端と端の両方を意識した「全体の広がり」。 |
| cover | 「表面全体を覆う」イメージで、範囲を包括する意味が近いが、空間的・時間的な「長さ・幅」の測定感覚はspanの方が強い。 |
| duration | 名詞で「継続時間」を意味し時間的な用法はspanと近いが、durationは「どれだけ続くか」の長さに、spanは「どこからどこまで及ぶか」の両端感に重点がある。 |
対義語: point(点)、instant(瞬間)
6派生語・関連語
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lifespan
名詞
寿命・生存期間 -
wingspan
名詞
翼幅・ウィングスパン -
timespan
名詞
時間的な範囲・期間
7コロケーション
- attention span(集中力の持続時間)
- span a wide range(幅広い範囲にわたる)
- life span / lifespan(寿命・生涯の期間)
8確認テスト
“The novel spans three generations of a Japanese family.”
① その小説は日本の家族の三世代に圧力をかける
② その小説は日本の家族の三世代にわたる
③ その小説は日本の家族の三世代を省略する
④ その小説は日本の家族の三世代を比較する
② 正解は「三世代にわたる」。spanのコアイメージ「端から端まで広がる橋渡し」から、小説の時間的な舞台が三世代という期間全体を覆い尽くしていることを表す。「圧力をかける」「省略する」「比較する」はいずれもspanのイメージと無関係。
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