narrative
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
narrativeのコアイメージは「時間軸に沿って出来事を連鎖的に語る行為・その結果」です。ラテン語の’narrare’(語る・説明する)に由来し、単なる情報の羅列ではなく、「始まり・展開・結末」という流れを持って出来事をつなぎ合わせるニュアンスを持ちます。だから、文学的な「物語」だけでなく、歴史の「叙述」や政治・メディアで使われる「(ある解釈の枠組みを与える)語り口・言説」という意味にも発展します。「どの視点から、どう筋道を立てて語るか」という構造的な語りこそがnarrativeの本質であり、storyより知的・分析的な語感があります。
2意味一覧
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名詞
物語・叙述
出来事を時間軸に沿って筋道立てて語ったものがnarrativeの基本義。文学作品・回想録・報告書など幅広く使われる。 -
名詞
(社会・政治上の)語り口・言説・フレーミング
「どう語るか」によって現実の解釈が変わるという発想から、「支配的な語り口」や「特定の立場から作られた説明の枠組み」を指す現代的な用法。メディアや政治の文脈で頻出。 -
形容詞
物語形式の・叙述的な
「語り」の性質を持つという意味で、narrative poem(叙事詩)やnarrative structure(物語構造)のように、語りの形式を帯びていることを示す。
3例文
4よくある間違い・注意点
storyと混同しがちだが、storyは「出来事の内容そのもの」に注目するのに対し、narrativeは「どのように筋道立てて語られるか」という構造・語り方に重点がある。同じ出来事でもnarrativeが違えば印象が変わる、という含意がnarrativeにはある。
現代英語(特にメディア・政治)での’narrative’は「意図的に作られた解釈の枠組み」という批判的ニュアンスを持つことがある。’change the narrative’(語り口を変える)のような表現を「物語を変える」と直訳すると意味がずれるので注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| story | 語られる出来事の「内容・中身」に焦点。narrativeより日常的・口語的で、語りの構造や解釈の枠組みというニュアンスは薄い。 |
| account | ある出来事についての「説明・報告」で、事実を伝えることに重点。narrativeよりも客観・報告的なニュアンス。 |
| tale | 口承・民話的な「話・物語」で、しばしば非現実的・伝承的な含意を持つ。narrativeより文学的・古風な語感。 |
| discourse | 学術・思想的な文脈での「言説・論説」。narrativeの社会的語り口という意味に近いが、より抽象的・体系的。 |
対義語: description、exposition
6派生語・関連語
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narrate
動詞
(物語・出来事を)語る・叙述する -
narrator
名詞
語り手・ナレーター -
narration
名詞
語ること・ナレーション(行為・過程に注目) -
narratively
副詞
物語的に・叙述的に
7コロケーション
- construct a narrative(言説・物語を構築する)
- dominant narrative(支配的な語り口・主流の言説)
- personal narrative(個人の物語・自分史)
8確認テスト
“Social media companies have been accused of allowing a false narrative about the election to spread.”
① 作り話
② 語り口・言説
③ ドキュメント
④ 証言
②「語り口・言説」が正解。この文は「選挙に関する虚偽の解釈の枠組み(語り口)が拡散することを許した」という現代的な用法。narrativeは単なる「作り話(①)」ではなく、特定の解釈・視点を与える『語りの構造』を指す。③ドキュメントや④証言は事実記録のニュアンスが強く、「広められた解釈の枠組み」というコアイメージと合わない。
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