multiple
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
multipleのコアイメージは「単一(single)ではなく、同種のものが複数・多数存在する」こと。ラテン語のmultiplex(多く折り重なった)に由来し、「何層にも重なっている・いくつも組み合わさっている」という感覚がある。単なる「たくさん」ではなく、同じカテゴリのものが「二つ以上あり、それが積み重なっている・並立している」ニュアンスが強い。だから「複数の観点」「多岐にわたる原因」「複合的な問題」など、一つではおさまらない複層性を表す文脈で使われる。数学の「倍数」も同じコアイメージ(基準値が複数重なった数)から生まれた意味。
2意味一覧
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形容詞
複数の、多数の
同種のものが二つ以上並立している状態。「一つに収まらず、いくつも存在する」というコアイメージそのまま。 -
形容詞
多様な、多岐にわたる
種類や性質が「いくつも重なり合っている」感覚から、単なる数の多さを超えて「バリエーションが豊富」というニュアンスへ発展。 -
形容詞
複合的な、複雑に絡み合った
複数の要素が「折り重なって」一つの状態を形成しているイメージ。multiple causesなど「原因が一つではない」複雑な状況を指す。 -
名詞
(数学)倍数
ある数が「複数回重なった」値=倍数。12 is a multiple of 3(12は3の倍数)のように使う。受験数学の文章題でも頻出。
3例文
4よくある間違い・注意点
manyやseveralとの違いに注意。manyは単純に「数が多い」、severalは「いくつか(3〜7程度)」という数量感覚だが、multipleは「一つではなく複数あること自体」に焦点があり、「複合的・多層的」というニュアンスを含む。特に academic writing ではmanyより格式が高く、複雑さや多様性を含意したいときにmultipleが好まれる。
名詞用法(倍数)を知らない学習者が多い。数学の英語長文でa multiple of ~という表現が出た際に「たくさんの〜」と誤訳しないよう注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| many | 単純に「数が多い」ことを指し、複合的・多層的なニュアンスはない。日常的・口語的で、multipleより広く使われる。 |
| several | 「いくつか」という控えめな数量感(概ね3〜7)を含意。multipleのような「複層性・複合性」のニュアンスはなく、よりカジュアル。 |
| various | 「種類が多様である」という異質性・バリエーションに焦点。multipleが「数・量の複数性」を強調するのに対し、variousは「質・種類の多様性」に重点がある。 |
| diverse | 「互いに異なる・多様性がある」という意味で、違いそのものを強調。multipleより多様性・差異性のニュアンスが強い。 |
対義語: single、sole、unique
6派生語・関連語
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multiply
動詞
増やす、倍にする、掛け算をする
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multiplication
名詞
増加、掛け算、乗法 -
multiplicity
名詞
多様性、多数(であること) -
multitude
名詞
多数、大勢(の人)
7コロケーション
- multiple choices(複数の選択肢)→ multiple-choice test(多肢選択問題)
- multiple causes / factors(複合的な原因・要因)
- multiple times(何度も)
8確認テスト
“The patient was admitted to hospital after suffering multiple injuries in the accident.”
① 重大な
② いくつもの
③ 深刻な
④ 予期せぬ
② いくつもの。「一か所ではなく複数箇所に傷を負った」という、multipleのコアイメージ(単一ではなく複数存在する)がそのまま表れている。①③④はseriousやunexpectedなど別の単語のニュアンスであり、multipleには重大さや予測不可能性の含意はない。
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