recall
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は19冊に掲載されています。
1コアイメージ
recallの核心は「re-(再び・もとへ)+call(呼ぶ)」、すなわち「呼び戻す」というイメージです。記憶に関して使えば「過去の情報を意識のもとへ呼び戻す=思い出す」になり、人やモノに使えば「もとの場所や持ち主のもとへ物理的に呼び戻す=回収する・呼び戻す」になります。また、発言や決定をもとの状態に引き戻せば「撤回する」、役職者を任命者のもとへ引き戻せば「解任・リコールする」になります。すべての意味が「出ていったものを元の地点へ引き戻す」という一つのコアイメージから自然に派生しているのです。
2意味一覧
-
動詞
思い出す、記憶を呼び起こす
過去に頭の外へ出ていった記憶を、意識の場所へ呼び戻すイメージ。最も頻出の意味。 -
動詞
思い出させる
他者の記憶を呼び起こすように働きかける、すなわち誰かの記憶を意識の場へ呼び戻させること。 -
動詞
呼び戻す(人を元の場所へ)
外に出ていた人を物理的に元の場所・持ち場へ引き戻すというコアイメージの直接的な表れ。 -
動詞
(製品を)回収する、リコールする
市場に出回った製品をメーカーのもとへ呼び戻すイメージ。自動車・食品などの欠陥品回収で頻用される。 -
動詞
(役職者を)解任する、罷免する
任命された地位から引き戻す=解任。民主主義の文脈で住民が首長等を解任する「リコール」もここから。 -
動詞
(言葉・決定を)撤回する
一度口から出た言葉や決定をもとへ引き戻す、すなわち取り消すこと。 -
名詞
記憶力、想起;回収、リコール;撤回
動詞の各意味がそのまま名詞化したもの。特に「total recall(完全な記憶再現力)」や「product recall(製品回収)」は重要表現。
3例文
4よくある間違い・注意点
remember と混同しやすいが、recallは意識的に努力して記憶を「引き出す」ニュアンスが強く、remember は自然に「覚えている」状態を指すことが多い。I can’t recall his name.(名前を思い出せない)は努力して思い出そうとしている感覚があるが、I don’t remember his name.(名前を覚えていない)は単に記憶にないという状態を示す。
「製品のリコール」はカタカナ語として日本語にもなっているが、英語では動詞・名詞ともに recall を使う。「recall a product」や「a product recall」という形で覚えておこう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| remember | 自然に頭に浮かんでくる・覚えている状態を表し、努力のニュアンスが薄い。recallは意識的に引き出そうとする積極的な行為。 |
| recollect | recallと近いが、やや文語的・回想的で、過去の断片をかき集めるような丁寧なニュアンス。 |
| retrieve | データや情報を「検索・取り出す」意味合いが強く、コンピュータや記憶の文脈で使われる。recallより機械的・技術的な響き。 |
対義語: forget、suppress(記憶を抑圧する)
6派生語・関連語
-
recallable
形容詞
思い出せる、回収可能な -
total recall
名詞(句)
完全記憶力(あらゆる経験を詳細に記憶・再現できる能力)
7コロケーション
- recall a memory(記憶を呼び起こす)
- recall a product(製品を回収する)
- beyond recall(取り返しのつかないほど、二度と思い出せないほど)
8確認テスト
“The government recalled the defective masks and issued a public apology.”
① 政府は欠陥マスクのことを思い出し、公式に謝罪した。
② 政府は欠陥マスクを回収し、公式に謝罪した。
③ 政府は欠陥マスクの販売を撤回し、公式に謝罪した。
④ 政府は欠陥マスクについて発表し、公式に謝罪した。
②。主語が「政府」で目的語が「欠陥マスク(物品)」であるため、「物をもとへ呼び戻す=回収する」というコアイメージが最も適切。①は記憶用法だが政府が欠陥品を「思い出す」は不自然、③の「販売撤回」は withdraw に近い別表現、④は recall の意味として存在しない。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。