former
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は16冊に掲載されています。
1コアイメージ
formerのコアイメージは「時間の流れの中で、今より前に位置していたもの」です。ラテン語のformusに由来し、「前方の・先の」という空間的・時間的な「前」を指します。現在の状態や立場ではなく、かつてそうであったという「過去の状態」を強調するのが特徴です。そのため「元〇〇」「かつての〇〇」「以前の〇〇」と訳せる場面が多い。また、2つのものを挙げたとき「前者」を指す用法も同じコアイメージから来ており、「先に言及された方」を意味します。「今はもうその状態ではない」というニュアンスを必ず含む点が重要です。
2意味一覧
-
形容詞
以前の、かつての、元〜
時間軸で「今より前にあった状態・立場」を指すコアイメージがそのまま反映される。現在はその状態ではないことを含意する。 -
形容詞(代名詞的用法)
(二つのうち)前者の
2つのものを列挙したとき、「先に述べた方=前の方」を指す用法。時間・順序の「前」というコアイメージから自然に派生する。
3例文
4よくある間違い・注意点
「前者」の意味で使う場合、必ずthe formerと定冠詞theをつけること。また、3つ以上の列挙には使えず、2つのうちの先の方にしか使えない点に注意(3つ以上の場合はthe firstなどを使う)。
previousとの混同に注意。previousは「一つ前の・直前の」という順序の連続性を示すのに対し、formerは「今はもうその状態ではない」という断絶感が強い。たとえばmy former jobは「かつての仕事(今は違う)」、my previous jobは「一つ前の仕事(転職前の)」とニュアンスが異なる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| previous | 「直前の・一つ前の」という順序の連続性を示す。formerほど「現在との断絶」を強調しない。my previous job(一つ前の仕事)はまた戻る可能性もある。 |
| past | 「過去の」という広い意味で使われ、formerよりカジュアルで範囲が広い。past experiencesのように複数の経験全体に使いやすい。 |
| ex- | 接頭辞として人間関係や役職に使われる(ex-wife, ex-presidentなど)。formerと意味は近いが、ex-は口語的でよりカジュアルなニュアンス。 |
対義語: latter、current、present、latter
7コロケーション
- former president / prime minister(前大統領 / 前首相)
- former colleague / classmate(元同僚 / 元同級生)
- the former … the latter …(前者は…後者は…)
8確認テスト
“Between studying abroad and working in Japan, Tom chose the former.”
① トムは後者を選んだ
② トムは海外留学を選んだ
③ トムは日本での就職を選んだ
④ トムはどちらも選ばなかった
②
the formerは「先に列挙された方」=「studying abroad(海外留学)」を指す。2つのもののうち前に述べた方を指すformerのコアイメージを正確に理解していれば、迷わず②が選べる。the latterなら「後に述べた方=working in Japan」を指すことにも注意。
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