gene
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は16冊に掲載されています。
1コアイメージ
geneのコアイメージは「親から子へと受け継がれる、生物の特性を決定する情報の基本単位」である。ギリシャ語のgenos(種族・出生)を語源とし、「生まれ持った性質の担い手」というイメージが根底にある。生物の体の仕組みや特徴を指定する分子レベルの設計情報であり、親から子へと世代を超えて伝達される。現代では生物学・医学・社会・倫理など幅広い文脈で使われ、「先天的に受け継ぐもの」「生命の本質的な情報」というニュアンスが常に伴う。
2意味一覧
-
名詞
遺伝子
DNAの特定の塩基配列として存在し、生物の特性を決定・継承させる情報単位。「生まれながらにして受け継がれる生命情報」というコアイメージそのものである。 -
名詞(比喩的用法)
(文化・組織などに)受け継がれた本質的な特性・DNA
「あの会社のgeneには革新精神がある」のように、組織や文化が世代を超えて受け継ぐ本質的な性質を指す比喩的用法。「継承される根本的な特性」というコアイメージが転用されている。
3例文
4よくある間違い・注意点
geneとgenome(ゲノム)の混同に注意。gene は個々の遺伝情報の単位、genome はある生物が持つ全遺伝情報の総体を指す。「ヒトゲノム計画」はhuman genome project であり、human gene project とは言わない。
gene(遺伝子)とjean/jeans(ジーンズ)は発音が同じ(dʒiːn)なので、文脈をしっかり確認すること。また人名のJean(ジャン)とも同音。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| DNA | DNAはデオキシリボ核酸という分子そのものを指す語。geneがDNA上の特定の「機能する情報領域」を指すのに対し、DNAはその物質的な媒体全体を指す。比喩的用法では両語とも「本質的特性」の意味で使われる。 |
| allele | allele(対立遺伝子)はgeneの下位概念で、同じ遺伝子座に存在する遺伝子の異なるバリアント(例:目の色を決めるgeneには青目のalleleと茶目のalleleがある)。専門的文脈で使い分けられる。 |
| heredity | heredity(遺伝・遺伝性)は抽象概念で、形質が親から子へ伝わるプロセスや現象全体を指す。geneがその具体的な物理的担い手であるのに対し、heredityは仕組みや概念を指す。 |
対義語: environment(環境)、nurture(後天的育ち・養育)
6派生語・関連語
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genetic
形容詞
遺伝子の、遺伝的な(例:genetic disorder=遺伝性疾患)
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genetics
名詞
遺伝学(生物の遺伝を研究する学問分野) -
genetically
副詞
遺伝的に(例:genetically modified=遺伝子組み換えの)
-
genome
名詞
ゲノム(ある生物が持つ全遺伝情報の総体) -
gene editing
名詞句
遺伝子編集(CRISPR技術などによる遺伝子の改変)
7コロケーション
- gene expression(遺伝子発現)
- gene therapy(遺伝子治療)
- mutant gene / mutated gene(突然変異遺伝子)
8確認テスト
“Some researchers argue that the genes of ancient Greek philosophy still live on in modern Western thought.”
① ギリシャ哲学の遺伝子が現代人のDNAに組み込まれているということ
② 古代ギリシャ哲学に受け継がれてきた本質的な特性が現代西洋思想に生きているということ
③ 古代ギリシャ哲学者の子孫が現代西洋思想を作っているということ
④ 古代ギリシャ哲学は生物学的に現代思想を決定づけているということ
② が正解。この文のgenesは比喩的用法で、「世代・時代を超えて受け継がれる本質的な特性・精神」を意味する。古代ギリシャ哲学の「知的DNA」が現代西洋思想に脈々と生き続けているというニュアンス。①・③・④のように生物学的な遺伝を文字通りに解釈するのは誤り。genesのコアイメージ(継承される本質的特性)が文化・思想の文脈に転用された例である。
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