migration
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
1コアイメージ
migrationのコアイメージは「ある場所から別の場所へと、まとまりをもって移り動くこと」です。ラテン語のmigrare(移動する)が語源で、単なる「移動」ではなく、①複数の存在(鳥の群れ・人の集団・データなど)が、②何らかの要因に駆られて、③別の場所・環境へと移っていくプロセス全体を指します。季節に合わせた鳥の渡りも、生活を求めた人々の移住も、デジタルデータのシステム間転送も、すべて「まとまりが別の場所へシフトする」というコアが共通しています。一度きりの引越しとは限らず、周期的・継続的なプロセスを含む点が特徴です。
2意味一覧
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名
移住(人が生活の場を別の地域・国へ移すこと)
生活環境を求めて人々がまとまって移り動くプロセス全体を指す。個人の引越しではなく、集団・現象としての移動に焦点がある。 -
名
渡り(鳥などが季節に応じて移動すること)
鳥の群れが季節という要因に駆られて周期的に移動する現象で、コアイメージの「集団的・周期的な大移動」をもっとも典型的に示す用例。 -
名
(データ・システムの)移行・マイグレーション
ITの世界では、データやアプリケーションを旧システムから新システムへとまとめて移し替えるプロセスを指す。「まとまりが別の環境へシフトする」コアがそのまま適用される重要な現代的用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「移住」と訳す際にimmigration(入国・移民)やemigration(出国・移民)と混同しがち。migrationは移動のプロセス全体・現象を指す中立的な語で、どの国から見るかという視点を含まない。immigrationは「入ってくる側」、emigrationは「出ていく側」から見た語。
ITや技術文書で「migration」が頻出するが、これを「移住」と訳してしまうミスに注意。文脈がテクノロジー系なら「移行」「マイグレーション」が適切。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| immigration | 他国から自国への入国・移民という「受け入れる側」の視点に限定される。migrationのような現象全体・中立的な視点はない。 |
| emigration | 自国から他国へ出ていくという「送り出す側」の視点に限定される。migrationは方向に関係なく移動現象全体を指す。 |
| movement | より広く「動き・運動」一般を指し、集団性や目的地へのシフトというニュアンスは薄い。migrationの方が規模感・目的性が強い。 |
| relocation | 主に個人や組織が拠点を移すことを指し、一時的・周期的な移動というニュアンスはない。migrationより計画的・恒久的なニュアンスがある。 |
対義語: settlement(定住)、sedentariness(定住性)
6派生語・関連語
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migrate
動
移住する、渡りをする、(データが)移行する
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migrant
名・形
移住者、渡り鳥;移住の、出稼ぎの
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migratory
形
渡りをする、移住性の(migratory birds: 渡り鳥) -
immigrant
名
(外国からの)移民、入国者
7コロケーション
- mass migration(大規模な人口移動)
- bird migration(鳥の渡り)
- data migration(データ移行)
8確認テスト
The government announced a new policy to manage the migration of workers from economically depressed regions.
①渡り ②データ移行 ③人口移動 ④亡命
③人口移動。文脈は「経済的に落ち込んだ地域からの労働者の移動」を指しており、鳥の「渡り」(①)でも、IT用語の「データ移行」(②)でもない。また強制的な政治的逃避である「亡命」(④)とも異なる。経済的要因に駆られた人々の集団的な移動という社会現象を指すmigrationのコアイメージから、「人口移動」が最も適切。
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