vocation
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
1コアイメージ
vocationはラテン語のvocare(「呼ぶ」)に由来し、もともとはキリスト教神学において「神に召される」という宗教的な概念でした。神から特定の使命へと「呼びかけられた」状態、つまり外側から与えられた使命感というコアイメージを持ちます。これが世俗化されても「内なる声に呼ばれるほど強く感じる適性や使命」というニュアンスは残ります。単なる職業(job/occupation)とは異なり、「自分がこれをすべくして生まれた」という強い確信や適性を伴う点が特徴です。英米圏では今も聖職者や修道士の「召命」の意味でも使われます。
2意味一覧
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名詞
天職・使命感(強い内的確信を伴う)
「呼ばれた」コアイメージから、自分がその仕事をすべくして定められたという確信的な適性感を表す。単なる「職業」ではなく、使命として感じる仕事のことを指す。 -
名詞
(宗教的)召命・聖職への招き
語源である「神に呼ばれる」というイメージが最も直接的に表れた意味。神学や宗教的文脈では今も「神に召命された」という意味で使われる。 -
名詞
職業・特定技能を要する仕事(特に職業訓練を要するもの)
vocational training(職業訓練)のように、使命感よりも実用的スキルを強調した文脈で「職業・業種」を指すこともある。「呼ばれた」ことへの適性という含みは残る。
3例文
4よくある間違い・注意点
jobやoccupationと混同しがち。jobは「収入を得るための仕事」、occupationは「従事している職業」という中立的な語であるのに対し、vocationは「使命感・確信」を伴う強い語。単に職業を述べたいだけのときにvocationを使うと大げさになる。
「天職」という訳に引きずられて、必ずしも職業・仕事の文脈でしか使えないと思いがちだが、宗教的な「召命」の文脈でも重要。英米の文章では聖職への「召命」という意味で頻繁に登場する。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| calling | vocationのほぼ直訳的な英語同義語(call=呼ぶ)。より口語的・日常的に使われ、宗教色はvocationほど強くない。 |
| mission | 「使命・任務」という意味では近いが、外から与えられた具体的な任務のニュアンスが強く、内なる適性・確信のニュアンスはvocationの方が強い。 |
| occupation | 単に「従事している職業」を表す中立語。使命感・適性の含みはなく、アンケートの職業欄に書くような客観的な職種を指す。 |
| profession | 医師・弁護士など高度な専門教育を要する「専門職」を指す。社会的地位・専門性を重視した語で、使命感よりも職種の格を示す。 |
対義語: hobby(趣味:義務感のない余暇活動)、chore(雑務:義務でこなす嫌な仕事)
6派生語・関連語
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vocational
形容詞
職業(訓練)の・天職に関する 例:vocational training(職業訓練)
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vocationally
副詞
職業的に・天職として -
evoke
動詞
(同語源)呼び起こす・想起させる(e-=out + vocare=呼ぶ)
-
invoke
動詞
(同語源)(権利・法律などを)発動する・(神に)祈願する(in-=upon + vocare=呼ぶ)
7コロケーション
- feel a vocation(使命感を感じる)
- vocational training / education(職業訓練・職業教育)
- have a vocation for 〜(〜への天職・適性がある)
8確認テスト
“From a young age, he knew that his vocation was to heal others, not merely to earn a living.”
①趣味 ②職業 ③天職・使命 ④資格
③天職・使命。「収入を得るためだけではなく」という表現がvocationのコアイメージを際立たせている。vocationは単なる「職業(job/occupation)」とは異なり、「自分がこれをすべくして呼ばれた」という使命感・確信を伴う。①の趣味は義務感がなく、②の職業は中立的すぎて使命感を含まない。④の資格は全く意味が異なる。
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