evoke
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
evokeのコアイメージは「内側に潜んでいるものを外へ引き出す」こと。語源はラテン語の「e-(外へ)+ vocare(呼ぶ)」で、文字通り「外へ呼び出す」行為を表す。記憶・感情・イメージなど、すでに心の中に存在しているものを刺激によって表面に浮かび上がらせるというニュアンスが核心にある。単に「引き起こす」(cause)とは異なり、evokeには「もともとそこにあったものを呼び覚ます」という繊細さがある。そのため、音楽が懐かしい記憶を呼び起こしたり、絵画が特定の感情を喚起したりする文脈で好んで使われる。また、反応や共感など、人の内側から自然に引き出されるものにも使う。
2意味一覧
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動詞
(記憶・感情・イメージを)呼び起こす、喚起する
心の奥に眠っていた記憶や感情を、何かの刺激が「外へ呼び出す」コアイメージそのまま。特に芸術・音楽・香りなどが感覚を通じて内側のものを引き出す場面に多用される。 -
動詞
(反応・共感などを)引き出す、生み出す
相手の内面から反応や感情を「呼び出す」という点でコアイメージと一致。例文の「evoke a response(反応を引き出す)」がこの典型で、外部からの働きかけが内側のものを表面化させる。 -
動詞
(雰囲気・時代などを)思い起こさせる、彷彿とさせる
過去の時代や場所の雰囲気が、見る人・聞く人の中に既に持っているイメージを「呼び覚ます」という使い方。「この建物は19世紀を彷彿とさせる」のような表現に現れる。
3例文
4よくある間違い・注意点
invoke(正式に呼び出す・援用する)と混同しやすい。invokeは「法律を援用する」「神を呼び出す」など、権威・制度・神聖なものを意図的に引き出すニュアンスがある。一方evokeは記憶・感情・イメージなど感覚的・感情的なものを引き出す場面で使う。
「喚起する」という訳語に引きずられて「強い刺激で感情を呼び起こす」と思われがちだが、evokeは穏やかで繊細なニュアンスも持つ。無理やり感情を引き起こすのではなく、自然に内側から湧き上がらせるイメージが本質。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| elicit | 意図的に・技術的に情報や反応を引き出すニュアンスが強く、感情よりも具体的な返答や事実を引き出す場面に多く使われる。evokeより実務的な響き。 |
| conjure up | 魔法のように(頭の中に)イメージを呼び出すニュアンスがあり、evokeより口語的でやや劇的な響きを持つ。 |
| invoke | 法律・権利・神など権威や聖なるものを公式に「呼び出す・援用する」場合に使い、evokeより形式的・儀式的なニュアンスが強い。 |
| stir | 感情を「かき立てる・刺激する」意味で近いが、evokeより広い対象(行動への意欲なども含む)に使え、動きや興奮のニュアンスがある。 |
対義語: suppress(抑え込む)、stifle(抑圧する)
6派生語・関連語
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evocation
名詞
喚起、呼び起こすこと -
evocative
形容詞
(記憶・感情などを)呼び起こす力のある、印象深い -
evocatively
副詞
印象深く、感情を呼び起こすように
7コロケーション
- evoke memories(記憶を呼び起こす)
- evoke a response(反応を引き出す)
- evoke a sense of 〜(〜の感覚を呼び起こす)
8確認テスト
“Her perfume evoked a distant, half-forgotten summer.”
①彼女の香水は、遠い半ば忘れかけた夏を強制的に思い出させた。
②彼女の香水は、遠い半ば忘れかけた夏を呼び起こした。
③彼女の香水は、遠い半ば忘れかけた夏を発生させた。
④彼女の香水は、遠い半ば忘れかけた夏を消し去った。
②が正解。evokeのコアイメージは「心の奥に眠っていたものを自然に引き出す」こと。香水という感覚的な刺激が、記憶の中に潜んでいた夏のイメージをそっと表面に浮かび上がらせる場面であり、「呼び起こした」が最も自然。①の「強制的に」は意味を強め過ぎており、evokeの繊細で自然なニュアンスと合わない。③の「発生させた」はcauseに近いニュアンスで、もともと存在していた記憶を引き出すevokeのイメージとずれる。
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