fatigue
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は15冊に掲載されています。
1コアイメージ
fatigueのコアイメージは「エネルギーや強度が徐々に消耗され、機能が著しく低下した状態」。単なる「眠い・だるい」という軽い疲れではなく、身体・精神・物質が限界近くまで使い込まれた結果として生じる深い消耗感を指す。もともとフランス語由来で、軍事用語として兵士の肉体的・精神的消耗を表した歴史があり、今でも医学・工学・軍事の専門用語として使われる。金属が繰り返しの負荷で内部にひびが入る「金属疲労(metal fatigue)」にもこの語が使われるのは、繰り返しのストレスによって素材そのものが劣化するという共通イメージがあるからだ。日本語の「疲れ」より重く、慢性的・深刻なニュアンスを帯びる。
2意味一覧
-
名
(深刻な・慢性的な)疲労、疲弊
エネルギーが底をつくほど使い込まれた状態を指す。日常的な「疲れ」より重く、医学的文脈でも使われる深刻な消耗を表す。 -
名
(材料・金属などの)疲労、脆化
繰り返しの負荷によって素材の強度が劣化する現象。人間のエネルギー消耗と同じ「繰り返しストレスによる劣化」のイメージが根底にある。 -
名
(軍事)雑役作業、疲労作業(fatigues で)
兵士に課せられる肉体的に消耗する雑用作業(掃除・炊事など)を指す。消耗させる行為そのものへの意味の転用。 -
動
〜を疲弊させる、疲れ果てさせる
「消耗させる」という動作を表す他動詞用法。受動態(be fatigued)でも頻繁に使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
tiredやtirednessと混同しがちだが、fatigueはより深刻・慢性的な消耗を指す。’I’m tired’は日常的に使えるが、’I’m fatigued’や’fatigue’は医学・専門・フォーマルな文脈で使われる重い表現。軽い疲れにfatigueを使うと大げさに聞こえる。
「疲れ」の意味しか覚えていない学習者は、metal fatigueやcompassion fatigue(共感疲労)のような派生的な意味に出会ったとき対応できない。コアイメージ「繰り返しのストレスによる消耗・劣化」を押さえておくと幅広い文脈に対応できる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| exhaustion | fatigueより完全に力を使い果たしたニュアンスが強い。「燃料ゼロ」のイメージ。fatigueは慢性的・蓄積的なのに対し、exhaustionは即時的な完全消耗に近い。 |
| weariness | 繰り返しや単調さから来る精神的な「うんざり感・倦怠感」が強い。fatigueが肉体・精神両面の深刻な消耗を指すのに対し、weadinessは心理的な飽き・嫌気のニュアンスが強い。 |
| lethargy | 無気力・だるさを指し、fatigueより受動的・慢性的なイメージ。医学的に病気や抑うつに伴う症状として使われることが多い。 |
対義語: vigor、energy、vitality
6派生語・関連語
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fatigued
形
疲弊した、疲れ果てた -
fatiguing
形
疲れを引き起こす、疲労させる -
fatigues
名(複数形)
(軍の)戦闘服・作業服;雑役作業
7コロケーション
- suffer from fatigue(疲労に苦しむ)
- metal fatigue(金属疲労)
- chronic fatigue syndrome(慢性疲労症候群)
8確認テスト
“Engineers discovered fatigue in the bridge’s steel beams after years of heavy use.”
① 疲れ果てた気持ち
② 金属疲労・劣化
③ 工事の遅延
④ 過重な負担
②「金属疲労・劣化」が正解。fatigueのコアイメージ「繰り返しのストレスによる消耗・劣化」が、人体ではなく鋼鉄(素材)に適用された工学的用法。bridge’s steel beams(橋の鋼鉄梁)という文脈から、材料の内部的な劣化を指すことが読み取れる。①の「気持ち」は人間にしか使えず不適切。③④はfatigueの語義から外れる。
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