inherit
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は15冊に掲載されています。
1コアイメージ
inheritのコアイメージは「前の世代・先代のものが自分のところに流れ込んでくる」こと。単に物を受け取るのではなく、「時間の流れの中で、上の世代から下の世代へと自然に移行する」というニュアンスが根底にある。財産(遺産)の相続はその典型だが、生物学的に親から子へ伝わる形質(遺伝)にも、文化・習慣・問題といった目に見えないものが世代を超えて受け継がれることにも使われる。「自分が選んで取りにいく」というより「時間の経過とともに自分のところへやってくる」というニュアンスが強く、必ずしもプラスの意味とは限らない点も重要。
2意味一覧
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動詞
(財産・地位などを)相続する、受け継ぐ
死亡や引退などによって前の世代の持っていたものが自然に自分へ移行するというコアイメージそのまま。法的な遺産相続が典型例。 -
動詞
(性質・特徴などを)遺伝する、親から受け継ぐ
生物学的に親世代の形質が子世代へと流れ込んでくるというコアイメージ。目に見えない「性質」も世代間移行の対象になる。 -
動詞
(問題・状況などを)引き継ぐ、(望まず)受け継ぐ
前任者・前世代が残した問題や負の遺産が自分のところへやってくるというコアイメージ。プラスの意味だけでなく、厄介なものの「棚ぼた的な引き継ぎ」にも使われる点が重要。
3例文
4よくある間違い・注意点
「inherit = 良いものを受け取る」と思い込みやすいが、問題・借金・厄介な状況など、ネガティブなものを「引き継ぐ」場面でも頻繁に使われる。例えば inherit a mess(やっかいな状況を引き継ぐ)のような表現に注意。
receive(意図的に受け取る)やacquire(努力・行動して獲得する)と混同しないこと。inheritには「自分の意志や努力によらず、時間の流れで上から下へ移行してくる」という受動的・自然的なニュアンスが含まれる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| succeed (to) | 地位・称号・権力などを「引き継いで後継者になる」ニュアンスが強く、財産よりもポジションの継承に使われることが多い(例: succeed to the throne 王位を継ぐ)。 |
| receive | 単に「受け取る」だけで、世代間の移行や時間軸の概念がない。inheritのように「前の世代から自然に流れ込んでくる」ニュアンスはない。 |
| acquire | 自分の意志や努力・行動によって獲得するというニュアンスが強く、inheritとは正反対に「能動的に手に入れる」感覚がある。 |
対義語: bequeath(遺贈する、〜に遺す)、leave(遺す、残す)
6派生語・関連語
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inheritance
名詞
遺産、相続財産;受け継いだもの(文化・特質なども含む)
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inheritor
名詞
相続人、受け継ぐ人 -
inheritable
形容詞
相続できる;遺伝可能な -
disinherit
動詞
(〜を)相続権から除外する、廃嫡する
7コロケーション
- inherit a fortune / estate(財産・資産を相続する)
- inherit a gene / trait(遺伝子・形質を受け継ぐ)
- inherit a problem / debt(問題・負債を引き継ぐ)
8確認テスト
“The new CEO inherited a company on the verge of bankruptcy.”
① 新CEOは倒産寸前の会社を設立した。
② 新CEOは倒産寸前の会社を買収した。
③ 新CEOは倒産寸前の会社を引き継いだ。
④ 新CEOは倒産寸前の会社を救済した。
③
inheritのコアイメージは「前の世代・前任者から時間の流れで自分のところに移行してくる」こと。ここでは前任CEOから経営危機の会社が新CEOへと「押しつけられるように移行してきた」という文脈。「設立」「買収」「救済」にはそうした受動的・世代間的ニュアンスがなく、③「引き継いだ」が最も自然。またネガティブなもの(倒産寸前)にもinheritが使われることを確認する良い例。
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