suppress
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は13冊に掲載されています。
1コアイメージ
suppressの語源はラテン語の「sub(下に)+premere(押す)」。つまり「上から力を加えて下に押しつぶす」イメージが根底にある。この「力によって表に出ようとするものを上から抑え込む」という感覚が、あらゆる用法に共通している。反乱・デモを「鎮圧する」のも、感情・欲求を「抑え込む」のも、情報・証拠を「隠す・もみ消す」のも、すべて「本来なら出てくるはずのものを、意図的な力で外に出さない」という同じコアイメージから生まれている。単なる「抑える」より能動的・意図的なニュアンスが強く、背後に意志的な力の行使が感じられる点が特徴的。
2意味一覧
-
動
(反乱・運動などを)鎮圧する、制圧する
表に出てきた動きや勢力を、力を使って上から押さえつけて封じるイメージ。外部に向けた物理的・権力的な抑え込みに使われる。 -
動
(感情・欲求などを)抑える、こらえる
内側から湧き上がる感情が外に出ようとするのを、意志の力で上から押さえ込む。「笑いをこらえる」「怒りを抑える」など内面の抑制に使われる。 -
動
(情報・証拠などを)隠す、もみ消す、公表を差し止める
外に出るべき真実や情報を意図的に押さえ込んで表に出さないイメージ。「suppress evidence(証拠を隠滅する)」のように、権力による意図的な隠蔽に使われる。 -
動
(症状・出血などを)止める、抑制する
医学的文脈でも同じコアイメージが働いており、体の中から出てこようとするものを力で抑え込むことを指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
「suppress」と「repress」は混同されやすいが、suppressは「意識的・能動的に外部から押さえ込む」行為、repressは「無意識的に内側に押し込める(心理的抑圧)」ニュアンスが強い。フロイト心理学では「repression(抑圧)」が使われる。
「suppress」は単に「止める」のではなく、「本来出るはずのものを意図的な力で出さない」という能動的・意志的な意味が必ず伴う。自然に消えるのではなく、意図して押さえ込む点を意識しよう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| repress | 無意識的・心理的な抑え込みに使われることが多く、フロイト的な「抑圧」のニュアンスが強い。suppressより内向きで、感情や欲求を内面に封じ込めるイメージ。 |
| quell | 反乱や騒動を「鎮める・収める」に特化した語。suppressより文語的・詩的なニュアンスがある。 |
| conceal | 「隠す」の意味で近いが、単に見えないようにするという視覚的・物理的な隠蔽に重点がある。suppressのように「意図的な力で出させない」という積極的なニュアンスは薄い。 |
| stifle | 「(笑いや叫びを)押し殺す」「(才能・成長を)摘み取る」のように、息の根を止めるような強い抑圧イメージを持つ。 |
対義語: express、release、encourage、incite
6派生語・関連語
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suppression
名
抑圧、鎮圧、隠蔽 -
suppressive
形
抑圧的な、鎮圧の -
suppressant
名
(医)抑制剤(例:appetite suppressant=食欲抑制剤)
7コロケーション
- suppress a rebellion / uprising(反乱・蜂起を鎮圧する)
- suppress one’s emotions / laughter / anger(感情・笑い・怒りを抑える)
- suppress evidence / information(証拠・情報を隠蔽する)
8確認テスト
“The doctor prescribed medication to suppress the symptoms of the disease.”
① 症状を悪化させるための
② 症状を外に引き出すための
③ 症状を抑えるための
④ 症状を診断するための
③「症状を抑えるための」が正解。suppressのコアイメージ「上から力を加えて表に出ようとするものを押さえ込む」が医療文脈に現れた例。薬が症状を「出てこないように抑え込む」という意味で使われており、①②④はいずれもコアイメージと矛盾する。
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