molecule
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は13冊に掲載されています。
1コアイメージ
moleculeはラテン語のmoles(「かたまり」「集まり」)に指小辞-culeがついた語で、「小さなかたまり」が原義です。つまり、ある物質としての性質を失わずに存在できる最も小さな粒子を指します。このコアイメージは「物質のアイデンティティを保つ最小単位」です。水はH₂Oという分子の集まりであり、その1個1個がmoleculeです。1個の原子になってしまえばもはや「水」ではありません。この「意味ある最小まとまり」というイメージから、科学的文脈では常に「分子」という訳が当てはまります。なお比喩的に「ほんのわずか」という意味で使われることもあり、これも「これ以上分けられない最小の粒」というイメージと一致します。
2意味一覧
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名詞
分子(物質の性質を保つ最小の粒子)
物質の性質を失わずに存在できる最小のかたまりというコアイメージが、そのまま化学用語「分子」に対応する。 -
名詞(比喩的・やや古風)
ごく微量・わずかな量
「これ以上小さくできない粒」というイメージが転じて、「取るに足らないほど小さな量」を表す比喩的用法にもなる。文学的表現などでみられる。
3例文
4よくある間違い・注意点
atomとの混同に注意。atom(原子)は元素の最小単位であり、molecule(分子)はそのatomが結合して物質の性質をもつ最小単位。H₂Oはmoleculeであり、その構成要素HやOがatom。「原子=それ以上分けると別の元素になる粒子」「分子=それ以上分けると物質の性質が失われる粒子」と区別しよう。
not a moleculeのような比喩的用法は「分子」と直訳すると意味不明になる。「ごくわずかも〜ない」「かけらもない」と意訳するのが自然。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| atom | atomは元素の最小単位(それ以上分割すると別の元素になる)。moleculeはatomが結合したもので、物質の化学的性質を保つ最小単位。atomの方がより小さいレベルの概念。 |
| particle | particleは「粒子」全般を指す広義の語で、分子・原子・素粒子などすべてを含む。moleculeは化学的に定義された特定の単位であり、より限定的。 |
| compound | compoundは2種類以上の元素から構成された化合物(物質)そのものを指す。moleculeはその化合物の最小単位(粒子レベル)。H₂Oはcompound(水という物質)であり、その1粒1粒がmolecule。 |
対義語: atom(より細かいレベルの粒子)、macroscopic object(巨視的物体)
6派生語・関連語
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molecular
形容詞
分子の、分子レベルの(例:molecular biology=分子生物学) -
macromolecule
名詞
高分子(タンパク質・DNAなど非常に大きな分子) -
intermolecular
形容詞
分子間の(例:intermolecular forces=分子間力)
7コロケーション
- water molecule(水分子)/oxygen molecule(酸素分子)
- DNA molecule(DNA分子)
- molecular biology(分子生物学)
8確認テスト
“Scientists are studying how individual molecules interact to trigger disease.”
① 科学者たちは個々の細胞がどのように病気を引き起こすかを研究している。
② 科学者たちは個々の分子がどのように相互作用して病気を引き起こすかを研究している。
③ 科学者たちは個々の原子がどのように病気の引き金となるかを研究している。
④ 科学者たちは微量の物質がどのように病気に影響するかを研究している。
正解:②
moleculeは「物質の性質を保つ最小単位=分子」を意味する。①のcell(細胞)や③のatom(原子)と混同しないこと。④のような漠然とした訳はmoleculeの「化学的に定義された粒子レベルの単位」というコアイメージを失っている。生物・化学分野の文章ではmolecularやmoleculeは頻出なので、「分子」と正確に押さえておく必要がある。
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