accord
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
accordの語源はラテン語のad-(〜に向かって)+cor/cord-(心)。つまり「心が向き合う」「心と心が重なり合う」というイメージが根底にある。二つのものが向き合い、ずれなく重なり合う感覚だ。動詞としては「一致する・調和する」、名詞としては「合意・協定」という意味になるが、どちらも「別々のものが寸分ずれなく重なり合う」というコアイメージから生まれている。外交上の「協定」も、まさに複数の国の意志が向き合いぴたりと重なった状態を指す。of one’s own accordという熟語が「自発的に・自らの意志で」を意味するのも、「自分の心と行動がぴたりと重なっている状態=外から強制されていない」というコアイメージと繋がっている。
2意味一覧
-
動詞(自動詞)
(〜と)一致する、調和する
二つの事実や意見が「ぴたりと向き合い重なり合う」状態。with を伴って使うことが多い。 -
動詞(他動詞)
(待遇・権利などを)与える、授ける
「相手に向かって心を向ける」コアイメージが転じ、相手にふさわしいものを「差し向ける=与える」というニュアンスになる。 -
名詞
合意、協定、一致
複数の意志や立場が「ぴたりと重なり合った」結果として生まれるもの。特に外交・国際的な文脈で使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
自動詞として使う場合は必ず with を伴う(accord with〜)。withを忘れて「The story accords the facts.」とするのは誤り。他動詞の「与える」用法と混同しないよう注意。
名詞の accord(協定)と treaty(条約)を混同しやすいが、accord はより informal で暫定的・政治的な合意を指すことが多く、treaty は正式な国際法上の条約を指す。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| agree | 最も一般的な「一致・同意する」語。accordより口語的で、意見や考えが合う場面全般に使える。accordは事実・証拠・行動が客観的に重なり合う場合により適する。 |
| correspond | 「対応する・符合する」。二つの物事が対称的に対応している関係を強調する。accordよりも構造的・形式的な一致を表すことが多い。 |
| harmonize | 「調和する」。音楽的な比喩を含み、複数の要素が美しくまとまる感覚。accordが「重なり合う」なら、harmonizeは「響き合う」イメージ。 |
対義語: conflict、clash、disagree
6派生語・関連語
-
accordance
名詞
一致、調和(in accordance with〜:〜に従って、〜に沿って) -
according
形容詞・前置詞的用法
according to〜:〜によれば、〜に応じて
-
accordingly
副詞
それに応じて、したがって
-
accordion
名詞
アコーディオン(音を「調和させる」楽器)
7コロケーション
- accord with〜(〜と一致する)
- in accord with〜(〜と一致して・〜に従って)
- of one’s own accord(自発的に)
8確認テスト
「The government must act in accord with the constitution.」
① 政府は憲法と一致して行動しなければならない。
② 政府は憲法を与えて行動しなければならない。
③ 政府は憲法に反して行動しなければならない。
④ 政府は憲法を無視して行動しなければならない。
① が正解。in accord with〜は「〜に一致して・〜に従って」という意味のコロケーション。「政府の行動」と「憲法の規定」がぴたりと重なり合う状態を表している。② は他動詞の「与える」用法の誤った適用、③④はコアイメージ(重なり合う)と真逆の意味なので誤り。
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