acid
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は11冊に掲載されています。
1コアイメージ
「acid」のコアイメージは「刺すように鋭く、触れるものを侵食する力」です。化学的には物質を溶かす腐食性を持つ「酸」を指しますが、その「鋭く刺さる」イメージは比喩的にも広がります。食べ物の「酸味・すっぱさ」は舌を刺激する鋭さであり、人の言葉や態度に使われる「辛辣な・皮肉な」も、相手の心をじわじわと侵食するような鋭さを表します。「柔らかく包む」のではなく「鋭く切り込む」という感覚が、この単語のあらゆる意味の根底にあります。日本語の「酸性」「すっぱい」「辛辣な」はどれも別の訳に見えますが、すべて同じ「侵食する鋭さ」から生まれているのです。
2意味一覧
-
名詞
酸(化学物質)
物質を腐食・溶解させる鋭い化学的力そのものを指す。コアイメージが名詞化した最も直接的な用法。 -
形容詞
酸性の
化学的に酸の性質を持つ、すなわち「侵食する鋭さ」を帯びた状態を表す。 -
形容詞
酸味のある・すっぱい
舌を刺激するような鋭い味覚。「侵食する鋭さ」が味覚に表れたもの。 -
形容詞
辛辣な・皮肉な(言葉・態度が)
言葉が相手の心に「刺さる」ように鋭く傷つける。酸が物を侵食するように、人の感情をじわじわ傷つける言動に使われる、見落とされがちな重要な意味。
3例文
4よくある間違い・注意点
形容詞の「辛辣な・皮肉な」という意味を見落としがち。acid remarkやacid tonguenのように人の言動を表す文脈でも頻出するため、「酸性の」とだけ覚えていると文脈で意味が取れなくなる。
「sour(すっぱい・不機嫌な)」と混同しやすいが、acidは「積極的に刺す・侵食する」鋭さを強調する点でより攻撃的なニュアンスがある。sourが受動的な「発酵して酸っぱくなった」感覚なのに対し、acidは能動的に「切り込む」イメージ。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| sour | 「発酵・変質によって酸っぱくなった」受動的な状態。acidのような「積極的に侵食・攻撃する」鋭さはない。不機嫌さの比喩にもなるが、辛辣さよりも「不満げ」なニュアンス。 |
| caustic | 「苛性の・腐食性の」という化学的な意味ではほぼ同義。比喩的には「辛辣な」点も同じだが、causticはより意地悪で嘲笑的なトーンが強く、acidより文語的。 |
| sharp | 「鋭い」という点は共通するが、sharpは刃物のような即座の鋭さで、必ずしも腐食・侵食のイメージはない。批評がsharpなら「的確で鋭い」、acidなら「皮肉で刺さる」。 |
対義語: alkaline(アルカリ性の)、sweet(甘い)、bland(温和な・当たり障りのない)
6派生語・関連語
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acidity
名詞
酸性度・酸味・辛辣さ -
acidic
形容詞
酸性の(acidよりも技術・科学的な文脈で多用される) -
acidly
副詞
辛辣に・皮肉っぽく -
acidify
動詞
酸性にする・酸化させる
7コロケーション
- acid rain(酸性雨)
- acid test(厳しい試練・真価を問うテスト)
- acid remark / acid comment(辛辣な発言)
8確認テスト
“The critic was known for his acid wit that left many performers in tears.”
① 酸性のユーモア
② 軽快なユーモア
③ 辛辣な機知
④ すっぱい冗談
③「辛辣な機知」が正解。acid witは「相手の心に刺さるような鋭い皮肉・機知」を表す典型的な比喩表現。「侵食する鋭さ」がコアイメージであり、化学的な酸とは無関係。①は直訳すぎて文脈に合わず、②④はacidのニュアンスを反映していない。
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