agony
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
agonyの語源はギリシャ語の「agōn(闘い・競技)」。古代ギリシャでは激しい肉体的・精神的な戦いを意味し、そこから「極限状態での激しい苦しみ」というコアイメージが生まれた。単なる「痛み」や「悲しみ」ではなく、もがき苦しむほどの強烈な苦痛を指す。肉体的な激痛にも、精神的な煩悶にも使えるが、いずれも「その人が耐えられるかどうかの限界に近い強さ」が共通している。日本語では文脈に応じて「苦痛」「苦悩」「苦しみ」「煩悶」などと訳し分けるが、どれも「軽い不快感」ではなく「極度の苦しみ」であることを忘れないようにしたい。
2意味一覧
-
名詞
(肉体的な)激痛・苦痛
肉体が限界に達するほどの激しい痛みという「極限の苦しみ」のコアイメージが、身体的な文脈に現れたもの。 -
名詞
(精神的な)苦悩・煩悶
心の中で激しくもがき苦しむ状態を指し、「闘い」という語源が内面の葛藤として表れている。 -
名詞
(決断・選択などの)苦しみ・悶え
重大な決断の前で心が引き裂かれるような極度の葛藤状態も agony と表現される。日本語では「悩み苦しむこと」に相当する見落とされがちな用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
painやsufferingと混同しやすいが、agonyはそれらより強度が高い。painは「痛み一般」、sufferingは「苦しみの継続」を指すのに対し、agonyは「今まさに極限に達している激しい苦しみ」のニュアンスが強い。軽い不快感や日常的な悩みに使うと大げさになるので注意。
anguishと混同しやすい。anguishは主に精神的・感情的な苦しみに限定されるが、agonyは肉体的・精神的両方に使える幅広い単語。また agony は「もがき・あがく」動きのイメージを含む点も特徴。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| pain | 身体的・精神的な「痛み」全般を指す最も一般的な語。agonyほど強度は高くなく、日常的な痛みにも使える。 |
| suffering | 苦しみが「継続している」状態に焦点を当てる語。agonyは「今この瞬間の激しさ」、sufferingは「長期にわたる耐え忍ぶ苦しみ」のニュアンスが強い。 |
| anguish | 主に精神的・感情的な苦しみ(特に悲嘆や絶望)に限定される。agonyより肉体的な用法が少なく、内的な苦悶を静的に表すイメージ。 |
| torment | 外部から繰り返し与えられる苦しみ・苦悩を指すことが多い。agonyが「状態」であるのに対し、tormentは「苦しめる行為・過程」のニュアンスを含む。 |
対義語: ecstasy、bliss、comfort
6派生語・関連語
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agonize
動詞
苦悶する、激しく悩む/(人を)苦しめる -
agonizing
形容詞
激しく苦しい、苦悶させるような(例:an agonizing decision「苦渋の決断」) -
agonizingly
副詞
苦しいほどに、もどかしいほどに(例:agonizingly slow「じれったいほど遅い」)
7コロケーション
- in agony(苦悶して・激痛の中で)
- writhe in agony(激痛でのたうち回る)
- agonizing pain / agonizing decision(激しい痛み/苦渋の決断)
8確認テスト
「The athlete collapsed on the track, his face contorted in agony.」
① その選手は苦悩した表情でトラックに倒れ込んだ。
② その選手は悲しみで顔をゆがめてトラックに倒れ込んだ。
③ その選手は激痛で顔をゆがめてトラックに倒れ込んだ。
④ その選手は怒りで顔をゆがめてトラックに倒れ込んだ。
③
agonyのコアイメージは「極限に達した激しい苦しみ」。collapse(倒れ込む)やcontorted(ゆがんだ)という語と組み合わさり、肉体的な「激痛」の文脈であることが明確。①の「苦悩」は精神的な意味が強く、②「悲しみ」・④「怒り」はコアイメージと合わない。身体が崩れ落ちるほどの激痛というニュアンスを捉えた③が正解。
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