chill
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
chillのコアイメージは「じわっと体に浸みるような冷たさ・冷え」です。単なる低温(cold)とは違い、体や心に染み込んでくるような、ぞっとする感覚を伴う「冷え」です。食べ物を「冷蔵する」のも、恐怖で「背筋がぞっとする」のも、くつろいで「クールダウンする(冷める)」のも、すべて「ひんやりとした感覚が広がる」という根底のイメージから派生しています。物理的な温度低下だけでなく、感情・雰囲気が「冷える」ことにも使われるのが特徴で、日本語の「寒気がする」「冷え込む」「落ち着く(熱を冷ます)」など、文脈によってさまざまに訳し分けられます。
2意味一覧
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動詞
(食べ物・飲み物を)冷やす、冷蔵する
物の温度をじわっと下げるという物理的な冷えのイメージがそのまま表れた用法。 -
動詞
ぞっとさせる、寒気がする
恐怖や不安が体の芯まで「冷え」として広がる感覚を表す。「背筋が凍る」ような冷たさ。 -
動詞
(俗語)くつろぐ、落ち着く、冷静になる(chill out)
興奮や熱を「冷ます」→「クールダウンする」→「リラックスする」という流れで派生した意味。特に若者言葉で頻出。 -
名詞
冷気、寒け、(恐怖などによる)ぞっとする感じ
動詞のコアイメージをそのまま名詞化したもので、「寒さ」や「背筋を走る冷たさ」を指す。 -
形容詞
ひんやりした、(俗語)落ち着いた・いい感じの
「冷え」のイメージが「クール=かっこいい・穏やか」に転じた口語的用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
coldとの混同に注意。coldは客観的な「低温状態」を示すのに対し、chillは体や心に染み込んでくる「冷えの感覚・過程」を強調する。例えば「the chill of winter」は冬の冷気がじわっと感じられるニュアンスで、単に「寒い」というcoldより感覚的・情緒的。
chill out は口語表現なので、フォーマルなライティングでは使用を避けること。試験の英作文ではrelax・calm downなどを使うのが無難。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| cool | coolは「程よく涼しい」という快適なニュアンスが強く、chillのように「体に浸みる冷え」や「ぞっとする感覚」は持たない。 |
| freeze | freezeは「凍らせる・凍る」と冷えの度合いが極端。chillはじわじわと冷えるイメージで、freezeほど強くない。 |
| refrigerate | refrigerateは「冷蔵庫で保存する」という機械的・技術的な意味に限られ、感情的ニュアンスは一切ない。 |
対義語: warm、heat、excite
6派生語・関連語
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chilly
形容詞
肌寒い、ひんやりした;(態度が)冷淡な
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chilling
形容詞
ぞっとするような、背筋が凍るような -
chilled
形容詞
冷やされた;(俗語)落ち着いた
7コロケーション
- chill out(リラックスする、落ち着く)
- send a chill down one’s spine(背筋をぞっとさせる)
- chill wine / chill beer(ワイン/ビールを冷やす)
8確認テスト
“The thought of speaking in front of 1,000 people chilled her to the bone.”
① 彼女は1,000人の前でスピーチすることを考えて、骨まで冷え込んだ。
② 1,000人の前でスピーチするという考えが、彼女を心の底からぞっとさせた。
③ 彼女は1,000人の前でスピーチすることを考えて、完全にリラックスした。
④ 1,000人の前でスピーチするという考えが、彼女をすっかり落ち着かせた。
②
「chill 人 to the bone」は「〜を骨の髄までぞっとさせる」という意味の慣用表現。恐怖・不安が体の芯まで「冷え」として広がるchillのコアイメージがそのまま表れている。物理的に体が冷えたわけではなく、恐怖による「寒け・ぞっとする感覚」を表しているため①は不自然。③④はchill outの「リラックス」の意味との混同で誤り。
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