corruption
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は6冊に掲載されています。
1コアイメージ
corruptionの語根はラテン語の「corrumpere」で、「完全に(cor-)壊す・折る(rumpere)」が語源。本来は物質が内側から腐敗・変質していくイメージを持つ。健全・純粋だったものが徐々に歪み、崩れていく過程そのものを指す。だから「道徳的な腐敗(汚職・堕落)」にも、「データや文書の破損」にも、「言語の変質・転訛」にも使われる。外部からの単なる「破壊」ではなく、内部からじわじわと純粋性が失われていく——このコアイメージを押さえれば、どの文脈でも適切な訳が導き出せる。
2意味一覧
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名
(権力・地位の)腐敗・汚職
本来公正であるべき権力や制度が内側から歪み、不正な利益のために変質していく状態。コアイメージの「内部からの崩壊」がそのまま社会的文脈に現れる。 -
名
道徳的堕落・品性の腐敗
純粋だった人間の倫理観・品性が徐々に侵食され、正しい姿を失っていく過程。権力腐敗よりも個人の内面的変質にフォーカスした用法。 -
名
(データ・ファイルの)破損・エラー
ITの文脈では、データが内部から変質して正常に機能しなくなること。「data corruption(データ破損)」は理工系・IT分野で頻出。 -
名
(言語・テキストの)変質・転訛
元の形が時間や誤用によって変質した状態を指す。例えば「ある英単語はラテン語のcorruptionだ」と語源論で使われることがある。
3例文
4よくある間違い・注意点
「汚職」と訳せる場面では bribery(贈収賄)や fraud(詐欺)と混同しがち。bribery は賄賂という具体的行為、fraud は欺く行為を指すが、corruption はそれらを含む「制度・人間そのものが腐り切った状態」という広い概念。状態・性質を表す点が特徴。
IT文脈の「data corruption(データ破損)」は大学入試でも出題されるが、「腐敗」と直訳して意味が取れなくなる受験生が多い。コアイメージ「純粋なものが内部から変質する」を意識すれば、文脈に合った訳が自然に出てくる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| bribery | 賄賂を贈る・受け取るという具体的な違法行為そのもの。corruption が「腐り切った状態」という抽象的概念なのに対し、bribery はその手段・行為に焦点を当てる。 |
| depravity | 道徳的・精神的に極度に堕落した状態を指し、corruption より強く個人の品性の荒廃を強調する。腐敗の末期的状態のニュアンス。 |
| decay | 物理的・比喩的な「腐朽・衰退」を広く指す。corruption が内部からの変質という能動的なプロセスに焦点を当てるのに対し、decay はより自然な劣化・衰退のニュアンスが強い。 |
対義語: integrity、honesty、incorruptibility
6派生語・関連語
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corrupt
形容詞・動詞
(形)腐敗した・不正な/(動)〜を腐敗させる・堕落させる
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corruptible
形容詞
腐敗しやすい・買収されやすい -
incorruptible
形容詞
清廉潔白な・買収されない・腐敗しない -
corruptly
副詞
不正に・腐敗した形で
7コロケーション
- political corruption(政治腐敗)
- fight against corruption(腐敗と闘う)
- data corruption(データ破損)
8確認テスト
“The archaeologists noted that the corruption of the ancient manuscript made it nearly impossible to decipher.”
① 汚職
② 堕落
③ 変質・損傷
④ 贈収賄
③「変質・損傷」が正解。古代写本(manuscript)が時間の経過や保存状態の悪化によって内部から変質・劣化した状態を指している。「汚職」や「贈収賄」は社会的文脈でしか使えず、「堕落」は人間の道徳に使う語。コアイメージ「純粋なものが内部から変質する」を思い出せば、文書の物理的・内容的損傷という意味が自然に導き出せる。
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