enhance
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
enhanceのコアイメージは「すでに存在する良い状態・価値を、外側から手を加えることでさらに高めること」です。語源はラテン語のin-(中へ)+altus(高い)に由来し、「より高い水準へ押し上げる」という方向性を持ちます。重要なのは、ゼロから作り出すのではなく、「もともとある何かをより際立たせる・引き上げる」という点です。品質・価値・外見・能力など、あらゆる「良さ」に対して使える広いコアイメージをもちます。そのため文脈に応じて「高める・増す・強調する・鮮明にする・引き立てる」など様々な日本語に訳すことができますが、根底には常に「プラスαを加えて上質にする」というイメージがあります。
2意味一覧
-
動詞
(質・価値・能力などを)高める、増す
もともとある良い状態に対して手を加え、より高い水準へ引き上げるというコアイメージが直接表れた訳。最も一般的な用法。 -
動詞
(見た目・色・映像などを)際立たせる、鮮明にする
視覚的なものをより引き立てて「良さを押し上げる」という文脈での訳。画像処理や化粧品の文脈で頻出で、試験でも問われやすい。 -
動詞
(評判・地位などを)高める、向上させる
抽象的な「評価・立場」という存在するものを、より高い水準へ引き上げるというコアイメージの応用。
3例文
4よくある間違い・注意点
improveとの混同に注意。improveは「悪い・不十分な状態を修正して良くする」というニュアンスを含み、マイナスからゼロ・プラスへの改善に使う。enhanceは「すでに良い状態をさらに上質にする」というプラスからさらにプラスへの引き上げに使うのが本来の用法。例えば「弱点を改善する」にはimproveが自然で、enhanceは使いにくい。
「高める」と覚えるだけだと、画像処理・美容・音響などの文脈で「鮮明にする・引き立てる」と訳すべき場面を見落としがち。コアイメージ「良さを引き上げる」を意識すれば文脈ごとに自然な日本語を導き出せる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| improve | 不十分・不満足な状態を修正して良くするニュアンスが強く、マイナスやゼロからの改善に向く。enhanceは既に良いものをさらに上質にする感覚。 |
| boost | 数値・士気・勢いなど「量的・エネルギー的」な押し上げ。口語的でカジュアル。enhanceはより品質や価値の「洗練」に焦点を当てる。 |
| elevate | 地位・品格・水準を「格式ある形で」引き上げるイメージ。enhanceより格調高い文脈で使われ、精神的・文化的なものに使いやすい。 |
| augment | 量や規模を「追加・増大させる」ことに重点。enhanceが質的引き上げなのに対し、augmentは量的増加のニュアンスが強い。 |
対義語: diminish、degrade、impair
6派生語・関連語
-
enhancement
名詞
向上、増強、強化;(画像などの)鮮明化 -
enhanced
形容詞
強化された、向上した、鮮明化された
7コロケーション
- enhance performance(パフォーマンスを高める)
- enhance the quality of life(生活の質を向上させる)
- enhance one’s reputation(評判を高める)
8確認テスト
「The new lighting system enhanced the beauty of the artwork in the gallery.」
① 新しい照明システムは、ギャラリーの芸術作品の美しさを修理した。
② 新しい照明システムは、ギャラリーの芸術作品の美しさを引き立てた。
③ 新しい照明システムは、ギャラリーの芸術作品の美しさを作り出した。
④ 新しい照明システムは、ギャラリーの芸術作品の美しさを損なった。
② enhanceのコアイメージは「すでに存在する良さをさらに引き上げる・際立たせること」。芸術作品の美しさはもともとあるものであり、照明がそれをさらに際立たせているという文脈なので「引き立てた」が最も自然。①の「修理した」はrepairの意味、③の「作り出した」はcreateの意味で、ゼロから生み出す感覚はenhanceにはない。④はdiminish(損なう)の反対で、enhanceの対義語的な訳。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。