expense
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は16冊に掲載されています。
1コアイメージ
expenseの語源はラテン語のexpendere(ex-「外へ」+ pendere「重さを量る・支払う」)。つまり「何かを外に出して消費する」というイメージが根本にある。お金が「出ていく」だけでなく、時間・労力・評判など、あらゆる「犠牲にされるもの」を指せるのがこの単語の特徴だ。日本語の「費用」は金銭的な支出に限定されがちだが、expenseはもっと広く「何かを得るために失われるもの・代償」というニュアンスを持つ。at the expense of〜(〜を犠牲にして)という熟語がこのコアイメージを最もよく体現している。
2意味一覧
-
名
費用、経費(金銭的な支出)
お金が「外へ出ていく」コアイメージが最もストレートに現れた意味。複数形 expenses は「諸経費・出費の明細」として使われることが多い。 -
名
犠牲、代償(金銭以外のものを失うこと)
「何かを外に失う」イメージが金銭に限らず拡張された意味。at the expense of〜(〜を犠牲にして/〜をないがしろにして)という形で頻出する重要な用法。 -
名
(会社などへの)経費精算、立替費用
ビジネス英語では「業務上立て替えた費用」という意味でも使われる。expense report(経費精算書)のように実務的な文脈で頻出。
3例文
4よくある間違い・注意点
expenseは「金銭的な費用」だけでなく「犠牲・代償」という意味もある。at the expense of〜を「〜の費用で」と誤訳しないよう注意。例:He laughed at her expense.(彼は彼女を笑い者にした)—これは「彼女を犠牲にして笑った」という意味で、金銭とは無関係。
costとの混同に注意。costは「物・サービスの価格・コスト」で中立的な表現。expenseは「出ていく・失われる」という動的なニュアンスがあり、特にビジネスや日常の支出・負担感を伴う文脈で使われる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| cost | 商品やサービスの「価格・原価」を表す中立的な語。expenseが「支払いの行為・負担」に焦点を当てるのに対し、costは「いくらかかるか」という数値的側面が強い。 |
| expenditure | よりフォーマルで、政府・組織レベルの「支出・歳出」に使われることが多い。expenseより抽象的・大規模な文脈が多い。 |
| charge | サービスに対して請求される「料金・手数料」のニュアンスが強い。expenseが自発的な支出であるのに対し、chargeは相手から課される場合が多い。 |
対義語: income(収入)、revenue(収益)、profit(利益)
6派生語・関連語
-
expensive
形
高価な、費用がかかる
-
expensively
副
高価に、多くの費用をかけて -
inexpensive
形
安価な、費用のかからない -
expend
動
(お金・エネルギーなどを)費やす、消費する
7コロケーション
- at the expense of〜(〜を犠牲にして)
- spare no expense(費用を惜しまない)
- living expenses(生活費)
8確認テスト
“The project was completed on time, but at the expense of the workers’ well-being.”
① 労働者の福祉という費用で
② 労働者の福祉を犠牲にして
③ 労働者の福祉のおかげで
④ 労働者の福祉に関わらず
② 労働者の福祉を犠牲にして。at the expense of〜は「〜を外に出す(失う)」というコアイメージから「〜を犠牲にして・〜をないがしろにして」という意味になる。金銭的な「費用」と混同して①と誤答しやすいが、ここではwell-being(幸福・健康)という金銭ではないものが「代償」として失われていることを表している。
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