hurt
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は15冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
hurtのコアイメージは「何らかの痛み・損害が生じる/生じさせる」こと。この「痛み」は身体的なものに限らず、心の痛み・精神的ダメージ、さらには「不利益・損害」にまで広がる。重要なのは、hurtは自動詞としても使える点。「My arm hurts.(腕が痛い)」のように「痛みがある状態にある」という意味になる。また否定・疑問文でよく使われる「It doesn’t hurt to do…(〜しても損はない)」という表現も、コアイメージである「損害・マイナスが生じる」から自然に導ける。感情・評判・利益など、広く「マイナスの影響が及ぶ」場面で使われる。
2意味一覧
-
動(他動詞)
(人・体を)傷つける、痛める、けがをさせる
物理的な力や行為によって身体に痛み・損傷を与えるコアイメージの最も直接的な表れ。 -
動(自動詞)
痛む、痛い
主語そのものに「痛みが生じている状態」を表す。自動詞用法で、日本人が見落としやすい重要な使い方。 -
動(他動詞)
(人の気持ちを)傷つける、悲しませる
「痛みを与える」対象が心・感情に及んだもの。身体的な痛みと精神的な痛みを同じ単語で表す英語の感覚。 -
動(他動詞・自動詞)
(利益・評判などに)害を与える、損なう、不利にする
「損害・マイナスが生じる」というコアイメージが、具体的な痛みを超えて広く「不利益」へと拡張した用法。 -
名
痛み、傷、苦痛(身体的・精神的)
動詞のコアイメージをそのまま名詞化したもの。痛みや傷つきの状態・感覚を指す。 -
形
傷ついた、けがをした、傷ついた気持ちの
「痛みを受けた状態にある」というコアイメージが形容詞として表れたもの。
3例文
4よくある間違い・注意点
hurtは自動詞として「痛む・痛い」という意味でも使われる(例:My back hurts.「背中が痛い」)。この自動詞用法を知らないと読解で詰まることがある。injureと混同しやすいが、injureは主に身体に具体的なケガが生じる場合に限られ、hurtのように気持ちや評判には使えない。
「It doesn’t hurt to do〜」「It never hurts to do〜」は頻出の慣用表現で「〜して損はない」という意味。hurtを「傷つける」とだけ覚えていると文意が取れなくなるので注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| injure | 身体に具体的な損傷・ケガが生じる場合に使う。感情・評判・利益などへの「痛み」には使えない点でhurtより範囲が狭い。 |
| wound | 刃物・銃などで皮膚を破るような外傷を指す。比喩的に感情を「傷つける」にも使えるが、hurtよりやや文語的・重大な傷のニュアンス。 |
| harm | 「害を与える・損なう」という点でhurtと重なるが、harmは主に利益・健康・安全への悪影響を指し、身体的な「痛み」の感覚は薄い。 |
| ache | 自動詞の「痛む」という意味でhurtと似るが、acheは鈍く持続する痛みに限られる。hurtは鋭い痛みにも、一時的な痛みにも幅広く使える。 |
対義語: heal、soothe、benefit
6派生語・関連語
-
hurtful
形
傷つける、不快な、有害な -
unhurt
形
傷ついていない、無事な -
hurt
名
痛み、傷、苦痛(身体的・精神的)
7コロケーション
- hurt someone’s feelings(人の気持ちを傷つける)
- get hurt(けがをする、傷つく)
- hurt one’s chances(チャンスを損なう)
8確認テスト
“The scandal badly hurt the politician’s reputation.”
① 政治家の評判を激しく傷つけた
② 政治家の評判を強く傷つかせた(他動詞)
③ 政治家の評判を故意に痛めつけた(暴力的に)
④ 政治家の評判が自然に回復した
①が正解。hurtは身体的な傷だけでなく「評判・利益などに損害を与える」という意味でも使われる。ここではスキャンダルが評判にマイナスの影響を与えたという「害を与える」コアイメージが表れている。②は文法的に誤り(hurtの目的語はreputationなので他動詞)。③は物理的暴力のイメージを過剰に読み込んでいる。④はコアイメージと逆の意味。
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