ill
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
illの根底にあるイメージは「あるべき正常・健全な状態から逸脱していること」です。身体が正常な状態から外れれば「病気・具合が悪い」、物事の質や性質が正常から外れれば「悪い・有害な」という意味になります。日本語の「悪い」に近いですが、illはより「本来の望ましい状態が失われた」というニュアンスが強く、単に否定的というより「歪み・欠陥・不健全さ」を含みます。たとえばill effectsは「本来あるべきでない有害な影響」、ill willは「健全な人間関係から外れた悪意・敵意」を指します。名詞としては「悪・弊害」そのものを表すこともあります。
2意味一覧
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形容詞
病気で、具合が悪い(体の状態が正常から外れている)
身体が本来の健全な状態から逸脱しているというコアイメージが直接反映された用法。英国英語では特によく使われる。 -
形容詞
悪い、有害な、不吉な
物事・影響・意図などが「あるべき正常・好ましい状態から外れている」ことを表す。ill effects(悪影響)、ill omen(不吉な前兆)などで使われる。 -
副詞
悪く、不十分に、かろうじて(〜できない)
「正常・十分な状態に達していない」というコアから派生。can ill afford(とても〜する余裕がない)のように、余裕がないことを強調する副詞用法は大学受験でも重要。 -
名詞
悪、弊害、不幸
「正常から外れた悪しき事柄」そのものを名詞化したもの。the ills of society(社会の弊害)のように複数形で使われることが多い。
3例文
4よくある間違い・注意点
illは英国英語では述語的に「I am ill.」と使うのが自然だが、米国英語ではsickの方が一般的。また、「ill」は名詞の前に置く限定用法(ill child)よりも、動詞の後に置く述語用法(He is ill.)で主に使われることに注意。
副詞のill(can ill afford など)は日本語に訳しにくく見落とされがちだが、入試では「とても〜できない」「〜する余裕がない」と強い否定のニュアンスが問われることがある。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| sick | 米国英語でより一般的な「病気の」。illより口語的で広く使われるが、「乗り物酔い(carsick)」や「うんざりした(sick of)」など比喩的用法もill より幅広い。 |
| bad | 「悪い」という意味での広義の語。illは「正常から外れた有害・不健全さ」という特定のニュアンスがあるのに対し、badは単に否定的・質が低いという広い意味を持つ。 |
| unwell | 「体調が優れない」という意味でillより婉曲・丁寧な表現。軽い不調に使われることが多く、深刻な病気にはillの方が適切。 |
対義語: well、healthy、good
6派生語・関連語
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illness
名詞
病気、疾患
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ill-treatment
名詞
虐待、粗末な扱い -
ill will
名詞
悪意、敵意 -
ill-mannered
形容詞
行儀の悪い、無礼な
7コロケーション
- fall ill(病気になる)
- ill effects(悪影響)
- can ill afford to do(〜する余裕がとてもない)
8確認テスト
With such a tight deadline, we can ill afford to make any mistakes.
① 私たちはミスをしても構わない
② 私たちはミスをする余裕などとてもない
③ 私たちはミスを避けるために余裕をもって行動できる
④ 私たちはミスをするかもしれない
② 「can ill afford to do」は「〜する余裕がとてもない」という強い否定の慣用表現。illが副詞として「不十分に・とても〜できない」という意味を持ち、afford(余裕がある)を否定的に強調している。タイトな締め切りという文脈とも一致する。
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