institution
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は12冊に掲載されています。
1コアイメージ
institutionの語源はラテン語のinstituere(設立する・確立する)。コアイメージは「社会の中に意図的に作られ、長期にわたって根付いた仕組み・構造体」。物理的な建物(大学・病院・銀行)だけでなく、目に見えない慣行・制度(結婚制度・資本主義)も指す。大切なのは「個人を超えた、社会的に認められた継続的な枠組み」という点。そのため「協会・機関」(形のある組織)にも「制度・法令」(形のない仕組み)にも使えるのは、どちらも「社会に埋め込まれた構造」というコアイメージを共有しているから。口語では「長年の慣例になった人・物」を指すこともある。
2意味一覧
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名詞
(教育・医療・金融などの)機関、施設
社会的役割を担うために設立された組織・建物。「社会に根付いた仕組みが形を持ったもの」というコアイメージの典型。 -
名詞
制度、慣行
結婚・民主主義・資本主義のように、目には見えないが社会に定着した仕組みそのもの。形がなくても「社会的に認められ継続する構造」というコアイメージに合致する。 -
名詞
設立、制定
「社会に根付いた仕組みを作る行為」という動作名詞的な用法。「慣習や組織が生まれるプロセス」を指す。 -
名詞
(口語)名物、定番の存在(人・物)
「あの人はこの街の名物だ」のように、ある場所に長年定着し欠かせない存在になったもの。「根付いた」というコアイメージが人・物にも応用された用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「institution=協会・施設」と丸暗記してしまうと、Marriage is an institution.(結婚は制度だ)のような抽象的用法に対応できなくなる。「社会に根付いた仕組み」というコアイメージを押さえれば、形のある組織にも形のない制度にも対応できる。
organizationとの混同に注意。organizationは「目的のために人が集まった集団・組織」というニュアンスが強く、社会への定着・歴史的継続性の含みはない。institutionは社会的正当性や歴史的な重みを含意する。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| organization | 人々が特定の目的のために集まった集団を指し、歴史的・社会的な定着の含みは薄い。設立間もない団体にも使える点でinstitutionより軽い語。 |
| establishment | 権威ある施設・機関を指すが、「既成の支配的体制」というニュアンスも持つ。the Establishmentで「支配階級・既成権力」を意味することがある。 |
| system | 仕組み・体制という意味では重なるが、systemは構成要素の機能的な連携に焦点。institutionは社会的正当性と歴史的継続性に焦点が当たる。 |
対義語: abolition(廃止)、individual(個人)
6派生語・関連語
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institute
名詞・動詞
(名)研究所、学会/(動)設立する、制定する
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institutional
形容詞
機関の、制度上の、慣例化した -
institutionalize
動詞
制度化する、慣例化する、(人を)施設に入れる -
institutionally
副詞
制度的に、組織として
7コロケーション
- financial institution(金融機関)
- social institution(社会制度)
- establish an institution(機関を設立する)
8確認テスト
“Slavery was a deeply unjust institution that scarred American history.”
①協会 ②施設 ③学会 ④制度
④制度。slaveryは「奴隷制」という目に見えない社会的仕組みを指しており、「社会に根付いた(不正な)慣行・制度」というinstitutionのコアイメージが最もよく表れている。①の「協会」や③の「学会」は物理的な組織体を連想させるため不適切。②の「施設」も同様に建物のイメージが強く、文脈に合わない。
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