tide
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は12冊に掲載されています。
1コアイメージ
tideのコアイメージは「規則的に満ち引きする潮」です。海の潮は誰かが意図して動かすものではなく、自然の力によって大きくゆったりと、しかし確実に動いています。この「人間の意志を超えた大きな力の流れ」というイメージが根底にあります。海の「潮の満ち引き」から転じて、時代・社会・世論といった人間の力では簡単には変えられない大きな流れ(風潮・潮流)を指すようになりました。さらに「物事の勢いが盛んな時と衰える時」という「盛衰」の意味も、潮が満ちたり引いたりするイメージから自然に生まれています。日本語でも「時流に乗る」「潮目が変わる」と言うように、日本語の感覚とも非常に近い単語です。
2意味一覧
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名詞
潮・潮の流れ(自然現象)
コアイメージそのもの。海面が規則的に上下する自然現象であり、tideの最も基本的な意味。 -
名詞
潮流・風潮・時流(時代の大きな流れ)
海の潮と同じように、時代や社会の中で人の力では抗いがたい大きな動向の流れを表す。「the tide of opinion(世論の流れ)」などが典型。 -
名詞
傾向・趨勢(物事が向かいつつある方向)
潮が必ず方向を持って流れるように、ある状況が特定の方向へ傾いていくことを指す。 -
名詞
盛衰・浮沈(栄えと衰え)
満潮と干潮のように、物事が栄えたり衰えたりする繰り返しのリズムを表す。「the tides of fortune(運命の波)」のように使われる。 -
動詞
〔tide over〕(困難な時期を)乗り越える・凌ぐ
潮の流れに乗って難所を越えるイメージ。tide overは「(困難・苦境を)なんとかしのぐ」という意味でよく使われる重要表現。
3例文
4よくある間違い・注意点
tideは「潮」という自然現象の意味だけと思い込んでしまいがちだが、受験英語で最も重要なのは「時流・風潮」という抽象的な意味。go with the tide(時流に乗る)、turn the tide(流れを変える)などの熟語表現として出題されることが多い。
tide over(〜を乗り越える)はよく出る表現だが、tideを名詞としか認識していないと動詞用法として気づけない。「この融資でしのぐ」のような文脈でtideが動詞として使われていても訳せるよう、動詞用法も押さえておくこと。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| current | 水や空気の「流れ・電流」を指し、物理的・具体的なニュアンスが強い。「時流」の意味でも使えるが、tideより日常的で幅広い。 |
| trend | 「傾向・トレンド」を意味し、比較的短期間の流行や方向性を示す。tideより変化が速く、人為的な要素も含む。 |
| flow | 「流れること・流量」を指し、川の流れのように連続して動くイメージ。tideの持つ「満ち引き(リズム)」のニュアンスはない。 |
対義語: ebb(干潮・衰退)、stagnation(停滞)
6派生語・関連語
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tidal
形容詞
潮の・潮汐に関する(tidal wave:津波・大波) -
tidewater
名詞
潮水・潮の影響を受ける水域 -
tidings
名詞
(古・文語)知らせ・便り(good tidings:よい知らせ)
7コロケーション
- turn the tide(流れを変える・形勢を逆転させる)
- go with / against the tide(時流に乗る/逆らう)
- high tide / low tide(満潮/干潮)
8確認テスト
“The unexpected goal in the final minutes turned the tide of the match.”
① 試合の潮目を守った
② 試合の流れを変えた
③ 試合の時間を引き延ばした
④ 試合の結果を記録した
② 試合の流れを変えた。turn the tideは「(潮の向きを変えるように)流れ・形勢を逆転させる」という意味の重要熟語。潮が満ちる方向から引く方向に変わるイメージ通り、試合の有利・不利がひっくり返ることを表している。①〜④の中で「潮目を守る」「時間を引き延ばす」「記録する」はtideのコアイメージと合わない。
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