utter
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は12冊に掲載されています。
1コアイメージ
utterの根底にあるのは「端まで行き切った」「これ以上ない極限」というイメージです。古英語のūtera(外側の、最も外側の)に由来し、「outer(外の)」と同語源。形容詞としては「これ以上ない完全な状態」を表し、「まったくの・完全な」となります。一方、動詞のutter(声に出す・発言する)も同じ語源で、「内側にあるものを外に出し切る」というイメージから来ています。つまり形容詞・動詞ともに『内側から外側へ、極限まで出し切る』というコアが共通しており、文脈によって「完全な〜」や「声を発する」という異なる訳になります。
2意味一覧
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形容詞
まったくの、完全な、徹底的な
「端まで行き切った=これ以上ない極限」のイメージから、程度が完全に振り切れた状態を表す。後ろに来る名詞を最大限に強調する用法。 -
動詞
(声・言葉などを)発する、口に出す
「内にあるものを外に出し切る」コアイメージが動詞形に現れたもの。声や言葉を体の外へ放出するニュアンスで、特に感情的・強調的な発話によく使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
形容詞のutterは「complete / total / absolute」とほぼ同義に見えますが、utterはとりわけ否定的・マイナスな文脈(utter failure, utter nonsense, utter chaos)で使われることが圧倒的に多いのが特徴です。ポジティブな名詞には不自然になることがあります(×utter happiness は稀)。
動詞のutter(声を発する)を知らずに形容詞だけを覚えている受験生が多いです。utterances(発言)という名詞形も頻出なので、動詞の意味もセットで覚えておきましょう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| complete | completeは「欠けているものが何もない完全さ」で中立的。utterは「これ以上ない極端さ」を強調し、悪い文脈で多く使われる。 |
| total | totalは数量や範囲の「全体性」に焦点を当てる(total cost)。utterは感情的な極限・強調のニュアンスが強い。 |
| absolute | absoluteは「例外なく確実・絶対的」というニュアンスでポジティブ・ネガティブ両方に使える。utterよりやや硬く格式的。 |
| sheer | sheerは「余計なものが一切ない純粋な〜」という透明感のあるイメージ(sheer joy)で、ポジティブ文脈にも自然に使える点がutterと異なる。 |
対義語: partial、incomplete
6派生語・関連語
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utterly
副詞
まったく、完全に(例:utterly exhausted「完全に疲弊した」)
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utterance
名詞
発言、発話、口に出すこと
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unutterable
形容詞
言葉では表現できないほどの、口に出せないほどの
7コロケーション
- utter nonsense(まったくのナンセンス・とんでもない話)
- utter failure(完全な失敗)
- utter chaos(完全な混乱状態)
8確認テスト
The politician’s explanation was utter nonsense, and the audience burst into laughter.
① かなりの ② 部分的な ③ まったくの ④ 表面上の
③まったくの。utterは「これ以上ない極限まで振り切れた状態」を示す強調語で、nonsenseと組み合わせることで「どこをとっても意味をなさない、完全なナンセンス」というニュアンスになります。①「かなりの」は程度が中途半端で極限のニュアンスが出ず、②「部分的な」はコアイメージと真逆、④「表面上の」はutterの意味を持ちません。
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