deficit
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は11冊に掲載されています。
1コアイメージ
deficitはラテン語の「deficere(欠如する、不十分である)」に由来する。コアイメージは「あるべき量・水準に対して足りていない部分=穴」。財政や貿易の文脈では収支の「マイナス分・赤字」となり、医学や心理学の文脈では「本来備わっているはずの機能・能力の欠落」となる。日本語の「赤字」や「不足」はあくまでそのコアイメージを文脈に落とし込んだ訳にすぎない。大切なのは「基準値・必要量に対してどれだけ足りていないか」という差分の概念であり、お金に限らず認知機能・栄養・睡眠など幅広い領域で使われる点が日本語の「赤字」と大きく異なる。
2意味一覧
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名
(財政・貿易などの)赤字、欠損
収入・輸出など「入るべきもの」に対して支出・輸入が上回る「穴」が生じた状態を指す、最も典型的な使われ方。 -
名
(量・資源などの)不足、欠乏
必要量に対して実際の量が足りない「穴」があることを表し、食料・水・人材など有形の資源にも使われる。 -
名
(能力・機能の)欠陥、障害(特に医学・心理学分野)
人が本来持つべき認知・感覚・運動機能において生じた「穴=欠落部分」を指し、attention deficit(注意欠陥)のように専門用語に頻出する。
3例文
4よくある間違い・注意点
「deficit=赤字(お金の話)」と思い込みがちだが、water deficit(水不足)、sleep deficit(睡眠不足)、attention deficit(注意欠陥)のように非経済的文脈でも頻出する。文脈を無視して「赤字」と訳すと意味が通じなくなる。
debt(借金)との混同に注意。deficitは「収支の差額としての不足分」であり、debtは「返済義務のある累積負債」。財政赤字が続くとdebtが増えるという関係で、両者は別の概念。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| shortage | 「供給量が需要に追いつかない不足」に焦点。deficitが計算上の差分(穴)を強調するのに対し、shortageは「物や人が実際に足りない」という状況そのものを指す。 |
| shortfall | 「目標・期待値に届かなかった分」を指す点でdeficitに近いが、より中立的でビジネス・予算文脈に限られやすい。deficitほど医学・心理学での用法はない。 |
| deficiency | 「本来あるべきものが欠如した状態・質的な不十分さ」を強調。deficitが数値的・定量的な差分であるのに対し、deficiencyはビタミン欠乏など「不十分な質・量」に使われる。 |
対義語: surplus、excess、abundance
7コロケーション
- budget deficit(財政赤字)
- trade deficit(貿易赤字)
- attention deficit disorder / ADD(注意欠陥障害)
8確認テスト
The doctor explained that the patient’s cognitive deficit was caused by the brain injury.
① 認知の赤字
② 認知機能の欠損
③ 認知の不景気
④ 認知の過剰
② 認知機能の欠損。deficitのコアイメージは「あるべき水準に対する穴・欠落」であり、医学文脈では能力・機能の「欠損」が最も自然。①「赤字」はお金の文脈に限定されすぎ、③「不景気」は全く意味が異なり、④はコアイメージと真逆の「過剰」で不正解。
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