virtual
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は10冊に掲載されています。
1コアイメージ
virtualのコアイメージは「形式・名目上はそうでないが、実質的にはそうである」という感覚です。ラテン語のvirtus(力・本質)が語源で、「見かけは違っても本質はそうだ」という意味を核に持ちます。例えば「事実上のリーダー」は、肩書きはなくても実質的にリーダーとして機能している状態。一方「仮想現実」は、物理的には存在しないが、機能・体験としては現実と同様に成立している状態を指します。つまりどちらの意味も「名目・形式と実態がずれているが、本質的にはその通り」というコアから派生しており、文脈によって「事実上の」「実質的な」「仮想の」といった訳を使い分けます。
2意味一覧
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形容詞
事実上の、実質的な
名目や形式は異なっても、本質的・機能的にはそうである、というコアイメージから。「形はAではないが、中身はAだ」という状態を指す。 -
形容詞
仮想の、バーチャルな
物理的・現実的には存在しないが、機能・体験として実質的に成立しているというコアイメージから。コンピューター・IT文脈で多用される。 -
形容詞
ほぼ~に等しい、~も同然の(almost に近い強調用法)
「完全ではないが実質そうだ」というコアから、「ほとんど~と変わらない」という強調の用法も生まれる。例:a virtual certainty(ほぼ確実)。
3例文
4よくある間違い・注意点
「仮想の」という訳だけを覚えると、’a virtual monopoly’(事実上の独占)のような「事実上の」用法に出会ったとき意味が取れなくなる。どちらの意味も「形式と実態のズレ」というコアから来ていると理解しておくこと。
virtualとdigitalは混同しやすいが、digitalは「デジタル技術で処理された」という意味であり、「形式と実態のズレ」というニュアンスはない。virtual realityはあくまで「実質的に現実のように体験できる空間」の意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| practical | 「実際的な・実用上の」という意味で近いが、形式と実態のズレよりも「実用・現実に役立つ」に焦点が当たる。virtualほど「名目上は違う」というニュアンスは含まない。 |
| effective | 「実質的に効果を持つ」という意味で近いが、効果・結果に焦点を当てた語。virtualはあくまで「形式は違えど本質的にはそうだ」という状態の描写。 |
| de facto | 「事実上の」を意味するラテン語由来の表現で、virtualの「事実上の」用法と同義に近い。ただしde factoはより法律・政治的文脈で使われることが多く、フォーマル度が高い。 |
対義語: actual、real、nominal、official
6派生語・関連語
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virtually
副詞
事実上、ほぼ、実質的に(例:virtually impossible=事実上不可能)
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virtual reality (VR)
名詞(コロケーション)
仮想現実(物理的には存在しないが体験として現実に等しい空間) -
virtuality
名詞
仮想性、実質性(やや専門的・哲学的な語)
7コロケーション
- virtual reality(仮想現実)
- a virtual monopoly / certainty(事実上の独占/ほぼ確実なこと)
- virtual meeting / classroom(オンライン会議/オンライン授業)
8確認テスト
“The young minister was the virtual ruler of the country, as the king was too ill to govern.”
① 仮想上の
② 事実上の
③ 理想的な
④ 伝統的な
② 事実上の。国王は病気で統治できないため、名目上のリーダーは国王だが、実質的に国を支配しているのは若い大臣だという状況。virtualのコアイメージ「形式は違えど本質的にはそうだ」がそのまま当てはまり、「事実上の支配者」が最も自然。①の「仮想上の」はIT・コンピューター文脈で使われる訳であり、この文脈には不自然。
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