distinct
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
distinctのコアイメージは「他のものと境界線がはっきり引かれている」こと。ラテン語のdistinguere(区別する・分離する)が語源で、dis-(離して)+ stinguere(刺す・印をつける)から来ている。つまり「ポンと印をつけて他から切り離された」状態を指す。この「くっきり分離している」感覚から、①知覚的に「はっきり見える・聞こえる」と②概念的に「他とは別物である・独自の」という2つの方向に意味が広がる。どちらも根底にあるのは「曖昧さがなく、境界がはっきりしている」というイメージだ。
2意味一覧
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形容詞
はっきりした、明確な
輪郭がくっきり分かれているため、見たり聞いたりしたときにぼやけがなく「はっきりしている」という知覚的な鮮明さを表す。 -
形容詞
他と異なる、独自の、別個の
他のものとの境界線がはっきり引かれているため、「区別された存在」すなわち「他とは違う・独自の」という意味になる。 -
形容詞
明らかな、疑いようのない
境界がはっきりしているということは曖昧さがゼロの状態。そこから「誰が見ても明らかな・疑う余地のない」という意味にも使われる(a distinct advantage「明らかな優位性」など)。
3例文
4よくある間違い・注意点
distinctiveと混同しやすい。distinctiveは「他と区別させるほどの特徴的な個性・独自性」に焦点が当たるのに対し、distinctは「境界がはっきりしている・分離している」こと自体がコア。例えば「彼女の独特な歌声」はher distinctive voiceが自然で、her distinct voiceだと「彼女の声は(他の声と)はっきり別物だ」という境界線の意識が強くなる。
a distinct advantageのように「明らかな・紛れもない」という意味で使われるケースを見落としがち。「はっきりした」とだけ覚えていると文脈によって誤訳につながる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| clear | clearは「透明・障害がない」イメージで「わかりやすい・澄んでいる」の幅広い意味を持つ。distinctのように「他から切り離された境界線」の意識は薄い。 |
| distinctive | 「他と区別できるほど際立った特徴がある」というニュアンス。distinctが境界線の鮮明さに注目するのに対し、distinctiveはその特徴そのものの個性・独自性を強調する。 |
| separate | 「物理的・概念的に切り離された・別々の」という意味。distinctより「ばらばらに分かれている」状態そのものに焦点がある。 |
| obvious | 「誰の目にも明らかな・一目瞭然の」という意味。distinctの「明らかな」用法と近いが、obviousはより「見えみえだ」という含意を持つ場合がある。 |
対義語: vague、indistinct、similar、identical
6派生語・関連語
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distinction
名詞
区別、差異;卓越、名誉
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distinctive
形容詞
特徴的な、独特の
-
distinctly
副詞
はっきりと、明確に -
distinguish
動詞
区別する、識別する
-
distinguished
形容詞
著名な、傑出した
7コロケーション
- a distinct difference(はっきりした違い)
- a distinct advantage(明らかな優位性)
- distinct from A(Aとは別個の・Aとははっきり異なる)
8確認テスト
Studying abroad gave her a distinct advantage over other applicants.
① かなり独特な優位性
② 明らかな優位性
③ はっきり見える優位性
④ 少しだけ異なる優位性
②「明らかな優位性」が正解。ここでのdistinctは知覚的な「見た目のはっきり感」ではなく「疑いようのない・誰が見ても明らかな」という意味。a distinct advantageは「優位性の存在に境界線がくっきり引かれている=誰もが認める明らかな優位性」というコアイメージからくる頻出表現。①のdistinctiveと混同した訳、③の知覚的な訳、④の「少しだけ」という真逆のニュアンスはいずれも不自然。
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