dip
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
dipのコアイメージは「物の一部を何かの中にほんの少し沈める・入れる動き」です。全体をどっぷり浸すのではなく、先端や一部分だけをちょこっと入れてすぐ出すような、表面的・一時的な接触がポイントです。このイメージから「浸す・すくう」という動詞の意味が生まれます。また、水面が一瞬だけ下がるように「(価格・数値が)一時的に下落する」という意味にも広がります。さらに名詞では「ソースにちょっと浸けて食べるディップ」や「道路や地形のわずかなくぼみ」にも使われます。「深く・完全に」ではなく「浅く・部分的に・一時的に」というのが他の類義語との決定的な違いです。
2意味一覧
-
動
(一部を)浸す、ちょっと入れる
物の先端や一部分だけを液体などにサッと入れるイメージ。全身を浸すのではなく、部分的・一時的な接触がポイント。 -
動
(液体を)すくう、くむ
容器などを液体に少し沈めてすくい上げる動作で、「ちょっと入れて取り出す」コアイメージがそのまま活きている。 -
動
(価格・数値などが)一時的に下がる、下落する
グラフの線が少しだけ下に沈む動きがコアイメージと重なる。急落ではなく、一時的・小幅な落ち込みに使う。 -
名
(地形・道路などの)くぼみ、傾斜
地面が少し「沈んでいる」場所。コアイメージの「一部だけ下がる」がそのまま地形描写に転用されたもの。 -
名
ディップ(野菜やチップスを浸して食べるソース)
食べ物をソースに「ちょっと浸けて食べる」行為から、そのソース自体を指す名詞として定着した。
3例文
4よくある間違い・注意点
dipは「一部だけ・一時的に」沈めるイメージが核心。全体をしっかり浸すときはsoakやimmerse、短時間でもどっぷり漬けるならdunkを使う。「ちょっとだけ試しに入れてみる」感覚がなければdipは不自然になりやすい。
株価や気温の「一時的な下落」にdipを使うケースは日本語学習者が見落としがちな意味。「prices dip」は「急落(crash/plunge)」より軽い、小幅かつ一時的な下げを表す点に注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| soak | 長時間・全体的にじっくり浸けること。dipのような「ちょっとだけ」感はなく、しっかり染み込ませるニュアンス。 |
| dunk | バスケのダンクシュートのように、勢いよく液体に突っ込む感じ。dipより深く・力強い動作で、クッキーをコーヒーに浸けるような日常的な使い方にも使う。 |
| immerse | 完全に液体の中に沈める・没頭させる。部分的・一時的なdipと異なり、全体が覆われるイメージ。 |
| plunge | 深く・急に飛び込む・沈める動作。dipが表面的な接触なのに対し、plungeは深さと勢いが伴う。 |
対義語: lift、rise、emerge
6派生語・関連語
-
dipping
名・形
浸すこと、浸ける用の(dipping sauce: つけダレ) -
dipper
名
ひしゃく、すくうもの(Big Dipper: 北斗七星) -
dipstick
名
(エンジンオイルを測る)油量計スティック
7コロケーション
- dip into ~(〜にちょっと手を出す、〜を少し読む)
- dip in prices / temperatures(価格・気温の一時的な下落)
- dip bread / chips in sauce(パン・チップスをソースに浸す)
8確認テスト
“The temperature dipped below zero for a few hours last night, but it’s back to normal now.”
① 急激に下がり続けた
② 一時的に下回った
③ 完全に下がってしまった
④ 少しずつ上昇した
② 一時的に下回った。dipには「一部だけ・一時的に沈む」というコアイメージがあるため、長時間の急落や完全な変化には使わない。「but it’s back to normal now(今は元に戻っている)」という文脈もdipの「一時的」という性質を裏付けている。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。