entire
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は17冊に掲載されています。
1コアイメージ
entireのコアイメージは「どこにも欠け・中断・例外がない、まるごと一体のもの」です。語源はラテン語のintegrum(intact=無傷の)に遡り、「分割されていない・傷ついていない完全な状態」が根本にあります。allが「すべてのものを集めた総計」に注目するのに対し、entireは「一つのまとまりとして、そこから何も切り取られていない」という一体感・連続性・欠如なしの感覚を持ちます。そのため「夜通し(途切れなく)」「国全体(どの部分も含めて)」のように、時間・空間・集合体のどれにも使え、「全部の・完全な」という訳になります。
2意味一覧
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形容詞
全体の、全部の(何も欠けていない)
対象の全域・全時間・全構成要素が漏れなく含まれているというコアイメージがそのまま「全体の・全部の」という訳に直結する。 -
形容詞
完全な(損なわれていない、例外のない)
「どこも傷ついていない・欠けていない」という語源的ニュアンスから、「完全な・完璧な状態のままの」という意味にもなる。 -
形容詞
ひたすら〜な、まったくもって〜(強調)
「少しも例外なく」という欠如ゼロのイメージが強意的な用法に発展し、「まったく・もっぱら」という強調の意味を持つ(例:That’s an entire waste of time.)。
3例文
4よくある間違い・注意点
「all」との混同に注意。all the studentsは「学生たちの合計・総体」に焦点があるのに対し、the entire student bodyは「組織としてひとかたまりの学生集団、どこにも欠けがない」という一体感を強調する。可算名詞の単数形に使えるのがentireの特徴(the entire book ○ / all the book ×)。
副詞形はentirely(完全に・全面的に)と形が変わる。「entirely different(まったく異なる)」のように、entirely+形容詞の形は大学受験でも頻出なので、形容詞のentireとセットで覚えておくこと。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| whole | wholeも「全体」だが、「ばらばらのものをひとつにまとめた全体」というニュアンスが強い。entireは「最初から一体で欠けがない」という連続性・欠如ゼロに重点がある。 |
| all | allは個々の要素を集めた「総量・総数」に着目する。entireは集合体そのものを「ひとつの欠けのないまとまり」として捉えるため、一体感・連続性が強い。 |
| complete | completeは「必要なものがすべて揃っている・完成している」という充足感に重点。entireは「何も取り除かれていない・欠けていない」という欠如ゼロの視点から語る。 |
| total | totalは数量や合計を足し上げた「総計・総量」を指し、数字・量の文脈で多用される。entireは量より「まとまりの連続性・欠如ゼロ」に注目する。 |
対義語: partial、incomplete
6派生語・関連語
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entirely
副詞
完全に、まったく、全面的に
-
entirety
名詞
全体、全部(in its entirety=それ全体として、丸ごと)
7コロケーション
- the entire time(ずっと、その間じゅうずっと)
- in its entirety(丸ごと、全体として)
- entirely different(まったく異なる)
8確認テスト
「The committee read the report in its entirety before making a decision.」
① 委員会は決定を下す前に報告書を要約して読んだ。
② 委員会は決定を下す前に報告書を一部だけ読んだ。
③ 委員会は決定を下す前に報告書を丸ごとすべて読んだ。
④ 委員会は決定を下す前に報告書を急いで読んだ。
③。in its entiretyは「それを丸ごと・全体として(何も省かずに)」という意味のイディオム。entiretyはentireの名詞形で、「どこにも欠けがない一体のまとまり」というコアイメージを体現している。①②④はそれぞれ「要約」「一部」「速度」という情報を加えており、original textにない意味を付け加えているため不正解。
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