firm
【名】企業
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は17冊に掲載されています。
1コアイメージ
firmのコアイメージは「外から力を加えてもびくともしない、安定した状態」です。物理的に「硬い・しっかりした」(firm ground=しっかりした地面)も、精神的に「意志が揺るがない・断固とした」(firm decision=固い決意)も、すべてこの「ぐらつかない」感覚から来ています。名詞の「企業・会社」という意味は少し飛躍に見えますが、「しっかりとした基盤の上に立つ組織」というイメージでラテン語のfirmare(強固にする)に由来しています。要するにfirmは、物理的にも精神的にも「外圧に対して動じない、安定した状態」を表す単語です。
2意味一覧
-
形容詞
硬い、しっかりした(物理的)
外から触れても変形・移動しない物理的な安定感が「硬い・しっかりした」という訳になる。softの対義語としての用法。 -
形容詞
断固とした、揺るぎない(意志・態度)
外からの説得や圧力に対してもぐらつかない精神的な安定感が「断固として」という訳になる。 -
形容詞
安定した、値崩れしない(価格・相場)
市場や価格の文脈でも「ぐらつかない=値崩れしない、安定している」という訳になる。経済ニュースで頻出。 -
名詞
企業、商会
「しっかりした基盤を持つ組織」というイメージから転じた意味。特にlaw firm(法律事務所)など専門的な事業体に使われることが多い。 -
副詞
しっかりと、断固として
stand firm(ぐらつかずに立つ→断固として譲らない)のように、動詞を修飾して「ぶれずに」の感覚を表す。
3例文
4よくある間違い・注意点
hardとの使い分けに注意。hardは「硬度が高い=傷つきにくい」というニュアンスが強く(a hard rock)、firmは「圧力に対してへこまない・揺れない」というニュアンス(a firm handshake=しっかりした握手)。マットレスや筋肉などにはfirmが自然で、hardを使うと不自然になることがある。
名詞のfirm(企業)はcompanyより規模が小さめの専門職系の事業体に使われることが多い。大企業や製造業にはcompanyやcorporationの方が自然なので注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| hard | 物質の硬度(傷つきにくさ)に焦点。firmは「外圧でへこまない・ぐらつかない」のに対し、hardはダイヤモンドのような「削れにくい硬さ」に近い。 |
| solid | 内部まで詰まっていて空洞がない「どっしりした安定感」。firmより量感・重厚感がある。a solid foundationのように基盤の確かさを強調する。 |
| resolute | 意志の強さに特化した語。firmより書き言葉的・文学的で、困難に屈しない強い決意を表す。 |
| stable | 長期にわたって変化しない「安定した」状態。価格や情勢などに使いやすいが、意志や触感には使いにくい。 |
対義語: soft、shaky、unstable、irresolute
6派生語・関連語
-
firmly
副詞
しっかりと、断固として -
firmness
名詞
硬さ、断固たる態度、確固さ -
affirm
動詞
断言する、肯定する(af-=~に向けて+firm=しっかり固める)
-
confirm
動詞
確認する、確固たるものにする(con-=強意+firm)
7コロケーション
- stand firm(断固として譲らない)
- a firm decision / belief(固い決意・確固とした信念)
- a law firm(法律事務所)
8確認テスト
“Despite pressure from investors, the CEO remained firm on the company’s long-term strategy.”
① 硬い
② 安定した
③ 断固として
④ 企業的な
③「断固として」が正解。investorsからのpressure(圧力)にもかかわらずremained firm=「ぐらつかずにいた」→「断固として(戦略を)譲らなかった」という精神的なコアイメージの用法。①は物理的な硬さ、②は値動きなどの安定感、④はそもそもfirmに形容詞的に「企業的な」という意味はない。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。