inflict
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
inflict は「in-(上に・中に)」+「-flict(打ちつける)」から成る語で、語源的には「何かを相手にぶつけて押しつける」イメージです。重要なのは、受け取る側が望んでいないのに一方的に与えられるという非対称性。物理的な「傷・痛み」を与える場面だけでなく、「重荷・義務・迷惑」を押しつける場面でも使われます。この「相手の意思に関係なく、ネガティブなものを強制的にのしかかせる」という感覚がコアイメージです。日本語では文脈に応じて「負わせる・与える・課す・押しつける」などと訳し分けますが、根底には常に「相手が望まないものを一方的にぶつける」構図があります。
2意味一覧
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動詞
(傷・苦痛などを)負わせる、与える
物理的・精神的なダメージを相手に「打ちつける」コアイメージの最も直接的な表れ。相手は望んでいないのに一方的に苦痛を受ける。 -
動詞
(罰・税・義務などを)課す
罰や義務という「重荷」を相手の上に「打ちつけて乗せる」イメージ。相手の同意なく一方的に課される点がコアイメージと一致する。 -
動詞
(迷惑・退屈なものを)押しつける、強いる
意見・長話・自分の存在など、相手が困るものを強制的に「ぶつける」ニュアンス。やや皮肉っぽいトーンで使われることが多い。 -
動詞
(損害・敗北などを)与える、もたらす
試合や戦争などで相手に「損害・敗北」を一方的に「たたきつける」場面でも使われる。inflict a defeat(敗北を喫させる)はニュースでも頻出。
3例文
4よくある間違い・注意点
inflict は必ず「誰か・何かに害やネガティブなもの」を与える場合にのみ使う。プレゼントや利益を「与える」場合には絶対に使えない(その場合は give / grant / provide を使う)。
語順に注意。基本構文は「inflict A on B(AをBに課す)」で、impose と構文が同じなため混同しやすいが、impose は規則・制限など「制度的に課す」ニュアンスが強く、inflict は「直接的なダメージ・苦痛を打ちつける」感が強い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| impose | 規則・税・制裁などを制度・権威として課すニュアンスが強い。inflict ほど「打撃・苦痛」の直接性はなく、よりフォーマルな文脈で使われる。 |
| deal | deal a blow / deal damage のように「一撃を与える」場面で類似するが、deal は中立的で必ずしも相手の意思を無視するニュアンスはない。 |
| subject (to) | subject A to B で「AをBにさらす・受けさせる」意味。inflict より受動的・状況的で、意図的な加害よりも「状況として経験させる」感が強い。 |
対義語: spare(免れさせる)、relieve(和らげる)
6派生語・関連語
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infliction
名詞
(苦痛・損害などを)与えること、課すこと -
inflicted
形容詞(過去分詞)
与えられた、負わされた(self-inflicted:自分で招いた)
7コロケーション
- inflict pain / suffering on A(Aに痛み・苦しみを与える)
- inflict a defeat on A(Aに敗北を喫させる)
- self-inflicted wound(自分で招いた傷・自業自得の失態)
8確認テスト
“The new policy inflicted enormous hardship on low-income families.”
① 低所得家庭に多大な苦難を与えた
② 低所得家庭から多大な利益を奪った
③ 低所得家庭に多くの支援を提供した
④ 低所得家庭の苦難を大いに和らげた
①。inflict は「望まないネガティブなものを一方的に与える・のしかかせる」コアイメージを持つ。hardship(苦難)という相手にとってのダメージを一方的に「打ちつける」構図で、on low-income families がその対象。②は「奪う」となり take away などの語に対応、③④はコアイメージと正反対の意味。
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