offer
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は17冊に掲載されています。
1コアイメージ
offerのコアイメージは「自分から相手の前に何かを差し出す」こと。重要なのは、受け取るかどうかの選択権は相手にあるという点だ。席を譲る、提案する、売りに出す、神に捧げる――どれも「こちらから差し出すが、強制はしない」という構造を持つ。日本語では文脈によって「申し出る」「提示する」「提供する」「ささげる」と訳し分けるが、根底には常に「相手が受け取るかどうかはわからないけれど、自分の意志でそっと差し出す」という能動的かつ非強制的なニュアンスがある。これを理解すれば、どんな文脈でも自然な訳が導き出せる。
2意味一覧
-
動詞
差し出す・譲る
物理的に何かを相手の前に差し出すイメージ。相手が受け取るかどうかは相手次第という点がコアに直結する。 -
動詞
申し出る・提案する
提案やアイデアを相手の前に差し出す行為。相手はそれを受け入れるも断るも自由という非強制のニュアンスが生きている。 -
動詞
提示する・(値段などを)提示する
値段・条件・選択肢を相手の前に「並べてみせる」行為。受け入れるかどうかの判断は相手に委ねられる。 -
動詞
売りに出す
商品を市場に「差し出す」こと。買い手が選ぶかどうかはわからない、という構造がコアと一致する。 -
動詞
ささげる・奉納する
神や目上の存在に向かって何かを差し出す行為。信仰・儀式の文脈でも「差し出す」というコアは変わらない。 -
名詞
申し出・提案・オファー
「差し出された何か」が名詞化したもの。受け取るかどうかはまだ決まっていない状態を指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
offerは「差し出す・提案する」だが、相手がまだ受け入れていない段階を指す。「すでに与えた」場合はgiveやprovideの方が適切。たとえばI offered him help(申し出た)とI gave him help(実際に手伝った)は全く異なる意味になる。
「offer to do」は「〜することを申し出る」という重要な構文。「offer doing」とは言わないので注意(cf. suggest doing は可)。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| provide | provideは「実際に供給・提供する」ことで、相手が受け取ることが前提。offerのような「受け取るかは不明」という非強制のニュアンスはない。 |
| suggest | suggestはアイデアや考えを「提案する」点は似るが、物を差し出すニュアンスはなく、よりアドバイス・示唆の色合いが強い。 |
| propose | proposeは計画や案を「正式に提案する」ニュアンスが強く、offerより改まった場面で使われる。結婚を申し込む場合もproposeを使う。 |
| present | presentは「公式に・改まって提示・贈呈する」ニュアンスで、プレゼンテーションのように相手に向けて「見せる・示す」感覚が強い。 |
対義語: refuse、reject、withhold
6派生語・関連語
-
offering
名詞
提供物・供物・献金 -
offer
名詞
申し出・提案・オファー
7コロケーション
- offer a discount(割引を提示する)
- offer to help(手伝いを申し出る)
- make an offer(申し出をする・価格を提示する)
8確認テスト
The museum offers free admission on Sundays.
① その博物館は日曜日に無料入場を強制している。
② その博物館は日曜日に無料入場を提供している。
③ その博物館は日曜日に無料入場を拒否している。
④ その博物館は日曜日に無料入場を求めている。
②。offerは「差し出す・提供する」がコアイメージ。ここでは「無料入場という選択肢を来場者の前に差し出している」場面で、来場者が使うかどうかは自由という非強制のニュアンスも自然に含まれる。「強制」や「拒否」「求める」は全てコアから外れた誤訳。
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