lick
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
lick のコアイメージは「舌(または何か薄いもの)が表面を軽く、素早くなぞる」という動きです。犬が足をなめる動作が基本ですが、そこから「炎が壁をなめるように広がる」「波が岸を軽く打つ」といった自然現象の描写にも使われます。さらにインフォーマルな用法では「問題をあっさり打ち破る・打ち負かす」という意味にも発展します。これは「障害物の表面をさっとなぞって乗り越える」イメージです。また「a lick of paint(ペンキをさっと一塗り)」のように「ちょっとだけ施す」という名詞用法もあります。コアにあるのは常に「軽く・素早く・表面をなぞる」という感覚です。
2意味一覧
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動詞
(舌で)なめる
舌が対象物の表面を軽くなぞる、最も直接的なコアイメージの表れ。 -
動詞
(炎・波などが)なめるように触れる・舐め回す
舌ではなく炎や波が「表面をなぞる」動きをする比喩的用法。炎がじわじわ広がる様子を「なぞる」動作で捉えている。 -
動詞【インフォーマル】
打ち負かす、やっつける
障害を「さっとなぞって乗り越える」イメージが転じて、相手や問題をあっさり克服・撃破するという意味になった。 -
名詞
一なめ;(インフォーマル)少量、ちょっと
「表面をさっとなぞる1回の動作」がそのまま名詞化。「a lick of paint(ひと塗り)」など「ちょっとだけ」のニュアンスを持つ。
3例文
4よくある間違い・注意点
lick は「軽く・さっと」という感覚が重要。bite(がっつり噛む)やchew(じっくり噛む)と混同しないこと。「なめる」ではなく「なぞる」に近い軽さがある。
インフォーマルな「打ち負かす」の意味は日本の教科書にほとんど載らないが、英語ネイティブの会話・小説では頻出。”I’ve got this licked.”(これは解決できた)のように問題を克服する文脈でも使われる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| lap | 主に猫・犬が液体をちょろちょろとなめて飲む動作に特化。lick が「なぞる」感覚なのに対し、lap は「すくい取るように飲む」繰り返しの動作。 |
| taste | 「味わう」ことに重点があり、舌の動き自体より味の知覚が目的。lick は動作そのものを指す。 |
| defeat | 「打ち負かす」意味での類義語。defeat は中立的・フォーマルな語。lick はくだけた口語表現で「あっさりやっつける」ニュアンス。 |
対義語: resist、be defeated by
6派生語・関連語
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licking
名詞【インフォーマル】
大敗、ひどい仕打ち(例:take a licking=完敗する) -
lick-spittle
名詞【古・文語】
こびへつらう人、ごますり(「舌でなめまわす」ような卑屈さから)
7コロケーション
- lick one’s lips(唇をなめる;期待でうずうずする)
- lick one’s wounds(傷をなめる;敗北や失敗から立ち直ろうとする)
- a lick of paint(ペンキのひと塗り;ちょっとした手直し)
8確認テスト
“After months of preparation, our team finally licked the problem that had been holding up the entire project.”
① 問題をなめた
② 問題を舐め回した
③ 問題を解決した・克服した
④ 問題を無視した
③「問題を解決した・克服した」が正解。lick には「障害をさっと乗り越える・打ち負かす」というインフォーマルな用法がある。直訳の「なめる」①②を選びがちだが、文脈(months of preparation / holding up the project)から「長く立ちはだかっていた問題をついに克服した」という意味が読み取れる。コアイメージ「表面をなぞって乗り越える」が「障害の克服」に転じた好例。
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