enact
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
1コアイメージ
enactはen-(〜の状態にする)+act(行為・行動)から成り、「行為や意志を現実の形として成立させる」というコアイメージを持つ。法律の文脈では、議会での審議という「行為」を経て法律として「現実に刻み込む」=「制定する」となる。また演劇の文脈では、脚本上のセリフや物語を舞台という現実空間で「行為として表現する」=「演じる・上演する」という意味にもなる。どちらの意味も「抽象的なもの(構想・脚本)を具体的な現実として成立させる」という根っこの感覚は同じだ。
2意味一覧
-
動詞
(法律・規則などを)制定する、規定する
議会での審議・採決という「行為(act)」を通じて、法律を現実に存在するものとして「成立させる」ことがコアイメージの直接の表れ。 -
動詞
(役・場面などを)演じる、上演する
脚本上の文字を舞台という現実の空間で「行為として具現化する」こともenactのコアイメージに合致する。receiveだと受け身だが、enactは能動的に「作り出す」感覚が強い。
3例文
4よくある間違い・注意点
enactは「すでに制定された法を施行・実施する」という意味ではない。法を「制定(成立)させる」プロセスそのものを指す。「施行する・実施に移す」はimplement / enforce / put into effectなどを使う。混同しないように注意。
「演じる」という意味はperformやplayと似ているが、enactはより「役割・物語・儀式そのものを行為として具現化する」フォーマルなニュアンスがあり、日常会話よりも書き言葉や特定の文脈で使われる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| legislate | legislateは「立法行為をする」という行為自体に焦点を当てた動詞で、enactより「法律を作る」という営み全体を指しやすい。enactは個別の法律を具体的に「成立させる」完了のニュアンスが強い。 |
| pass | passは議会で法案が「可決される」という採決のプロセスに焦点。enactはその結果として法が「正式に成立・制定される」完成のニュアンス。 |
| perform | performは「演じる・実行する」という広い意味を持つが、enactよりカジュアルで用途が広い。enactは「物語・役割・儀式」を格式張った形で具現化する場合に使われる。 |
対義語: repeal(廃止する)、abolish(廃絶する)、annul(無効にする)
6派生語・関連語
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enactment
名詞
制定(すること);制定された法律;上演 -
enacted
形容詞
制定された(enacted law: 制定法)
7コロケーション
- enact a law / legislation(法律を制定する)
- enact a bill(法案を成立させる)
- enact a scene / role(場面・役を演じる)
8確認テスト
“The parliament enacted sweeping reforms to the education system.”
① 議会は教育制度に対する大幅な改革を施行した。
② 議会は教育制度に対する大幅な改革を制定した。
③ 議会は教育制度に対する大幅な改革を計画した。
④ 議会は教育制度に対する大幅な改革を廃止した。
正解:②
enactのコアイメージは「意志・構想を現実の正式な形として成立させる」こと。この文では議会が改革を「正式に制定・成立させた」という完了の意味が自然。①の「施行した」は一見近く見えるが、「施行」は制定済みの法律や規則を実際に運用・適用し始めることを指し(英語では implement や enforce が対応)、enact が表す「審議を経て正式に成立させる」という立法行為とは文脈が異なるため不適切。③「計画した」はplan、④「廃止した」はrepealに対応する。
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