wish
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
wishのコアイメージは「今の現実とは違う状態を心の中で強く望む」こと。単なる希望(hope)と違い、wishには「現実にはそうなっていない、あるいはそうなりそうにない」という距離感・諦念が含まれる。だからこそ仮定法(I wish you were…)と相性がよく、実現が難しい・不可能な願いを表すことが多い。また「祝う・幸運を祈る」(I wish you luck)の意味でも使われるが、これも「相手のために良い状態を心から念じる」というコアから自然につながる。名詞では「願い事」という意味にもなる。
2意味一覧
-
動詞
(実現困難なことを)~であればと思う、切望する
現実との距離を意識しながら心の中で「そうあってほしい」と念じる動作。仮定法と組み合わさることが多いのはこのため。 -
動詞
(人の幸運・健康などを)祈る、祝う
相手に良い状態が訪れるよう心から念じるという意味で、コアイメージの「切望・念じる」が対象を他者に向けた形。 -
動詞
(丁寧に)~したいと思う(want の婉曲表現)
強い要求(want)ではなく、距離を置いた望みとして表現することで丁寧さが生まれる。フォーマルな文脈で使われる。 -
名詞
願い事、望み
動詞のコアイメージそのまま名詞化したもの。「心の中に抱いた切なる望み」というニュアンスを持つ。
3例文
4よくある間違い・注意点
wish と hope の混同に注意。hope は「実現の可能性がある期待・希望」(I hope it rains tomorrow. 明日雨が降るといいな)、wish は「現実と異なる・実現が難しい望み」(I wish it would rain. 雨が降ってくれればなあ)。文法的にも hope は直説法、wish は仮定法(wish + 過去形)をとる。
I wish I can … は誤り。wish の後は仮定法を使い、I wish I could … が正しい。「できたらなぁ」という現実との距離感が仮定法に表れている。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| hope | 実現の可能性があると感じている期待・希望。wishより前向きで、実現しそうな事柄に使う。 |
| desire | 強い欲求・欲望を表し、wishより能動的で具体的な行動につながることが多い。感情的な強さが前面に出る。 |
| long for | 「切に恋しがる」という意味で、wishに近い憧憬・切望のニュアンスだが、より詩的・感情的な表現。 |
| want | 単純に「欲しい・したい」という欲求。現実との距離感や丁寧さはなく、直接的な欲求を表す。 |
対義語: dread、fear
6派生語・関連語
-
wishful
形容詞
(実現不可能な)望みを抱いた、甘い幻想の -
wishfully
副詞
望むように、希望をもって -
wishful thinking
名詞(熟語)
希望的観測、甘い考え(実現しそうにないのに願う思考)
7コロケーション
- wish for ~ (~を願う・切望する)
- wish someone luck / well (誰かの幸運を祈る)
- make a wish (願い事をする)
8確認テスト
“I wish I had studied harder when I was young.”
① 若い頃もっと勉強しておけばよかったと思う。
② 若い頃もっと勉強しようと思っている。
③ 若い頃もっと勉強したいと希望する。
④ 若い頃もっと勉強すればよかったと命じられた。
① が正解。wish + 仮定法過去完了(had studied)は「過去の現実と違う状態への後悔・切望」を表す。「もっと勉強しておけばよかった」という過去への後悔がwishのコアイメージ(現実との距離感)に最もよく対応している。②③は実現可能な未来の希望(hope / want)のニュアンスであり、wishの仮定法とは相容れない。
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