instance
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は16冊に掲載されています。
1コアイメージ
instanceのコアイメージは「大きな集合・概念の中から具体的に取り出された一つのケース」です。ラテン語のinstare(その場に立つ・前に出る)に由来し、「多数あるものの中から目の前に引き出された一例」というニュアンスを持ちます。単なる「例」ではなく、「それ自体が独立したケースとして成立している事例」という重みがあります。だからこそ「for instance(例えば)」では「数あるうちの一つを取り出すと」という感覚になり、法律や論文では「具体的な事案・事例」として、ITでは「一般的なクラスから生み出された具体的なオブジェクト」として使われます。「例・場合・事案」という訳語はすべて、このコアイメージの文脈ごとの表れ方です。
2意味一覧
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名詞
例・実例
大きな概念の集合から「具体的に取り出した一つ」を指すため、「例」と訳される。for instanceはまさにこの用法の代表形。 -
名詞
場合・事例・事案
「取り出された一ケース」というコアから、法律・論文・報告書などで「具体的に問題となっている一件の事案」を指す。 -
名詞
(特定の)状況・事実
「現に起きている・起きた一つの具体的状況」を示すことで、「〜という事実がある」という文脈で使われる。 -
名詞
【主に句で】要請・申し立て(at the instance of〜:〜の要請で)
「特定の主体が前に出てきて働きかける」という語源的ニュアンスから、「〜の要請・依頼で」という意味が派生した。受験では見落とされがちな意味。
3例文
4よくある間違い・注意点
for instanceとfor exampleはほぼ同じ意味だが、for instanceはやや具体的・個別の事案を引き出すニュアンスがあり、改まった・論理的な文脈でよく使われる。for exampleはより口語的・一般的。混同しても大きな誤りにはならないが、論文・学術文ではfor instanceが好まれることを覚えておこう。
in this instanceを「このインスタンス」とカタカナ読みしてIT用語と混同しないよう注意。文脈によっては「この場合において」「この事例では」と訳すべき場面が多い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| example | 最も一般的な「例」。instanceより口語的で幅広く使われるが、「取り出した一事案」というinstance特有の重みはやや薄い。 |
| case | 「場合・事例」の意味ではほぼ同義。ただしcaseは「状況・状態そのもの」に重点があり、instanceは「多数の中から取り出した一件」という感覚が強い。 |
| occurrence | 「(出来事の)発生・一件」を指し、事件や現象が起きたことに焦点を当てる。instanceより客観的・記録的なニュアンス。 |
対義語: generality(一般論)、rule(原則・ルール)
6派生語・関連語
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instant
名詞・形容詞
【名】瞬間 / 【形】即座の・インスタントの
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instantly
副詞
即座に・すぐに
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instantaneous
形容詞
瞬時の・即時の(科学・技術的文脈でよく使われる)
7コロケーション
- for instance(例えば)
- in this instance(この場合において)
- an instance of 〜(〜の一例・事例)
8確認テスト
“The policy has failed in several instances, particularly in rural areas.”
① この政策はいくつかの瞬間に失敗した。
② この政策はいくつかの事例において失敗した。
③ この政策はいくつかの場所で失敗した。
④ この政策はいくつかの理由で失敗した。
② 「いくつかの事例において失敗した」が正解。instancesは「多数起きたことの中から取り出せる個々の具体的ケース」を指し、複数形で「複数の事例」という意味になる。①は「瞬間」という訳(instantと混同)、③「場所」や④「理由」は文脈・語義ともに誤り。
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