sanctuary
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
1コアイメージ
sanctuaryの語源はラテン語の「sanctus(聖なる)」。もともとは「神が宿る神聖な場所」を意味し、中世ヨーロッパでは教会の中に逃げ込んだ者は世俗の権力が手を出せないという慣習があった。この「神聖な力によって外の脅威から切り離された、守られた空間」というコアイメージが根底にある。そこから転じて、宗教的な意味を離れても「外の危険・騒乱・追跡から完全に守られた場所・状態」全般を指すようになった。さらに現代では、動物が人間の脅威から守られる「自然保護区」の意味にも拡張されている。
2意味一覧
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名詞
聖域、聖所(神殿・教会などの神聖な場所)
語源そのままの意味。神によって守られた神聖な空間であり、コアイメージの最も原義に近い用法。 -
名詞
避難所、安全な場所(危険・迫害から逃れるための場所)
「神聖さに守られた場所」→「外の脅威が届かない安全な場所」へと意味が広がった用法。宗教的文脈に限らず使われる。 -
名詞
(野生動物の)保護区、禁猟区
「外の脅威(この場合は人間)から守られた空間」というコアイメージが自然界に適用された用法。wildlife sanctuaryの形でよく登場する。 -
名詞
(精神的な)安らぎの場、逃げ場
物理的な場所だけでなく、心が外の喧騒から守られる「心の聖域」としても使われる比喩的用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「sanctuary=聖域・避難所」と機械的に覚えると、wildlife sanctuaryや「心の安らぎの場」という用法を見落としがち。「外の脅威から守られた場所」というコアイメージを軸に文脈を読むと、どの意味かが自然に判断できる。
take sanctuary(避難する)はやや古風・文語的な表現。日常会話ではseek refuge / find shelterの方が自然な場合が多い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| refuge | 「逃げ場・避難所」という機能面に焦点が当たる。神聖さのニュアンスはなく、嵐を避ける小屋など世俗的な安全場所にも広く使える。 |
| haven | 「安全な港(harbor)」が語源で、平和で穏やかな安息地のイメージ。sanctuaryほど切迫した逃避感はなく、どちらかといえば積極的に憩える場所を指す。 |
| asylum | 迫害・政治的危険からの「庇護」に特化したフォーマルな語。現代では主にseek asylum(亡命を求める)のように法的・政治的文脈で使われる。 |
| shrine | 「神社・祠」など礼拝対象物が祀られた聖なる場所。sanctuaryが「守られた空間全体」を指すのに対し、shrineは崇拝の対象そのものに重きが置かれる。 |
対義語: danger zone、exposed area
6派生語・関連語
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sanctify
動詞
神聖にする、清める -
sanctity
名詞
神聖さ、不可侵性(the sanctity of life「生命の尊厳」) -
sacred
形容詞
神聖な(同語根)
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sanction
名詞・動詞
制裁、認可(同語根で「神聖な権威による裁定」が原義)
7コロケーション
- take sanctuary(~に避難する、逃げ込む)
- wildlife sanctuary(野生動物保護区)
- seek sanctuary(避難場所を求める)
8確認テスト
“After years of chaos, he finally found a sanctuary in music.”
① 彼は長年の混乱の末、音楽の中に聖堂を見つけた。
② 彼は長年の混乱の末、音楽の中に安らぎの場を見つけた。
③ 彼は長年の混乱の末、音楽で保護区を作った。
④ 彼は長年の混乽の末、音楽の避難所を建設した。
② 「外の混乱(脅威)から守られた場所」というコアイメージが、物理的な建物ではなく「音楽」という精神的な逃げ場に適用されている比喩的用法。①は宗教建築の意味に引きずられており不自然。③④は物理的な構造物を連想させ文脈に合わない。
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