possess
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は15冊に掲載されています。
1コアイメージ
possessのコアイメージは「ある対象が自分の内側にしっかりと収まっており、自分がそれを完全に支配・掌握している状態」です。単に「手に持つ(hold)」や「手に入れる(get)」とは異なり、すでにその対象が自分の一部として安定的に存在していることを示します。だからこそ「財産を所有する」だけでなく、「能力・資質を備えている」という用法にも自然につながります。さらに、悪霊や感情が人の内側を支配する「とりつく・我を忘れさせる」という意味も、「内部から完全に掌握する」というイメージから派生しています。主語と目的語の関係が「支配するもの vs 支配されるもの」という構図で一貫しているのが特徴です。
2意味一覧
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動詞
(財産・物などを)所有している、持っている
物が自分の支配下に安定的に収まっている状態を指す。haveよりもフォーマルで、法的・継続的な所有のニュアンスが強い。 -
動詞
(能力・資質・特性などを)備えている、持ち合わせている
能力や特質が自分の内部にしっかり根付いている状態。「外から見えないが確かに内側に存在する」というイメージ。 -
動詞
(悪霊・感情・考えなどが人に)とりつく、支配する
主語が外部の力(悪霊・怒り・欲望など)で、目的語が人になる用法。「内側から完全に掌握する」という構図がそのまま当てはまる。 -
動詞
(自分自身を)保つ、平静を保つ(主にpossess oneselfの形で)
「自分自身を自分の支配下に置く」というコアイメージから、感情を乱されずに平静を保つという意味が生まれる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「possess = have の格式ばった言い方」と覚えてしまうと本質を見失う。possessはhaveと違い、「能動的に取得する行為」ではなく「すでに支配・掌握している状態」を表すため、「I possessed a book yesterday(昨日本を手に入れた)」のように取得の瞬間を表す用法は不自然。
be possessed by と be possessed of は意味が異なるので注意。be possessed by … は「〜にとりつかれている(悪霊・感情などに支配されている)」、be possessed of … は文語・古風な表現で「〜を所有している・備えている」の意味。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| have | もっとも汎用的な「持つ」。possessよりカジュアルで範囲も広く、一時的な所持にも使える。possessは継続的・内在的な支配を含意する。 |
| own | 法的・正式な所有権(ownership)に焦点を当てた語。possessが「内部に確保している状態」なのに対し、ownは「権利として自分のものである」というニュアンス。 |
| hold | 「保持・掌握」に近いが、物理的に手に握っているイメージが強く、一時的な保有にも使われる。possessのような「内側に収まっている」静的な含意は薄い。 |
対義語: lack、be without、relinquish
6派生語・関連語
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possession
名詞
所有(すること);所有物、財産;(possessionsで)持ち物;(悪霊などの)憑依
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possessive
形容詞・名詞
(形)独占欲の強い;(文法)所有格の/(名)所有格 -
possessed
形容詞
悪霊にとりつかれた;(感情などに)支配された -
dispossess
動詞
(財産・家などを)奪う、立ち退かせる
7コロケーション
- possess the ability to do(〜する能力を備えている)
- be possessed by fear / anger(恐怖/怒りにとりつかれる)
- possess a quality / characteristic(資質/特性を持ち合わせている)
8確認テスト
“She was completely possessed by jealousy and couldn’t think straight.”
① 彼女は嫉妬心を完全に所有していたため、正常に考えられなかった。
② 彼女は嫉妬心に完全にとりつかれ、冷静に考えることができなかった。
③ 彼女は嫉妬心を完全に持ち合わせており、うまく考えをまとめられた。
④ 彼女は嫉妬心を完全に保持しており、思考が乱れることはなかった。
正解は②。possessの「内側から完全に支配・掌握する」というコアイメージに加え、be possessed by …は感情や悪霊が「人をとりつく・支配する」という意味で使われる。「嫉妬心に支配され、冷静に考えられない」という文脈に最も合致する。①は主語と目的語の関係が逆(人が感情を支配する側になってしまう)、③④は文脈(couldn’t think straight=正常に考えられなかった)に矛盾する。
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