arbitrary
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
arbitraryのコアイメージは「客観的な根拠や規則・理性ではなく、個人の気まぐれや意志だけで物事を決めること」。語源はラテン語 arbiter(審判者・仲裁者)で、本来は「自分が判断者として好き勝手に裁く」というニュアンスが根底にある。合理的な理由も、公平なプロセスも存在せず、ただ「その人がそう決めたから」という状態を指す。これが文脈によって「恣意的な(=気まぐれで根拠がない)」「独断的な(=他者を無視して一方的に決める)」「専横的な(=権力を乱用して勝手に支配する)」などと訳し分けられる。共通するのは「合理的・客観的根拠の欠如」というイメージだ。
2意味一覧
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形容詞
恣意的な、気まぐれな
客観的な根拠なく「その場の気分」で決められているというコアイメージが、「恣意的」という訳に直結する。ルールや論理ではなく、主観や気まぐれが支配している状態。 -
形容詞
独断的な、専横的な
他者の意見や公正なプロセスを無視し、権力者が一方的に決定を下す文脈では「独断的・専横的」と訳される。コアにある「根拠なき自己決定」が権力と結びついたイメージ。 -
形容詞
(数学・論理学で)任意の
「特定の根拠なく、どれを選んでもよい」という文脈では「任意の」と訳される。「理由なく選ばれた」というコアが、学術的には「制約なくどれでもよい」というニュアンスになる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「恣意的」を「意図的・故意的(deliberate)」と混同しやすいが、arbitraryは「根拠のない気まぐれ」であり、「意図的に計画してやる」deliberateとは正反対。arbitraryには「深く考えていない」というニュアンスがある。
日本語の「任意の」は「してもしなくてもよい(optional)」という意味でもよく使われるが、arbitraryの「任意の」は「どれを選んでも根拠は同等」という意味であり、optionalとは異なる。文脈で区別すること。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| capricious | 気まぐれや感情の変わりやすさに焦点。arbitraryが「根拠の欠如」なのに対し、capricousは「感情・気分の不安定さ」が強調される。 |
| autocratic | 「独裁的」な権力行使に特化した語。arbitraryは根拠の欠如を指すが、autocraticは支配の構造(一人が絶対権力を持つ)に焦点がある。 |
| random | arbitraryは「気まぐれ・恣意的」だが、randomは「無作為・ランダム」で意図すら存在しない状態を指す。arbitraryには決定者の意志が(根拠なしに)存在する。 |
対義語: rational(合理的な)、systematic(体系的な)、objective(客観的な)
6派生語・関連語
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arbitrarily
副詞
恣意的に、独断的に -
arbitrariness
名詞
恣意性、独断性 -
arbitrate
動詞
仲裁する、調停する -
arbitration
名詞
仲裁、調停
7コロケーション
- arbitrary decision(恣意的な決定)
- arbitrary power(専横的な権力)
- arbitrary rule(独断的な支配)
8確認テスト
The teacher’s grading seemed arbitrary — students with similar answers received completely different marks.
① 意図的な
② 恣意的な
③ 厳格な
④ 客観的な
② 恣意的な。同じような解答をした生徒が全く異なる点数をもらっているという文脈から、採点に合理的・客観的な根拠がないことがわかる。これがarbitraryのコアイメージ「根拠なく気まぐれに決める」と一致し、「恣意的な」が最も自然。①の「意図的な」はdeliberateに近く、arbitraryとは異なる。
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