compile
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
compileの語源はラテン語の「compilare(略奪する・かき集める)」。ここから「あちこちから素材を集めてきて、整理・整形し、ひとつのまとまりを作り上げる」というコアイメージが生まれた。単なる「集める(collect)」と違い、compileには①複数の場所や出典から素材を引き出す、②それを体系立てて整理する、③最終的にひとつの成果物(本・リスト・データベースなど)として仕上げるという、一連のプロセス全体が含まれる。プログラミング用語で「コンパイル(ソースコードを機械語に変換する)」として耳にする人も多いが、これも「素材を変換・整形して使える形にまとめる」という同じコアイメージから来ている。
2意味一覧
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動詞
(複数の資料や情報を)集めてまとめる・編集する
あちこちに散らばった情報・素材を引き集め、整理してひとつのまとまりに仕上げるというコアイメージがそのまま表れている。「集める」より「整理して成果物を作る」ニュアンスが強い。 -
動詞
(辞書・統計・リストなどを)編纂する・作成する
素材を集めて整形し、辞書・報告書・データベースといった体系的な成果物として仕上げる場面。「編纂」という硬めの訳がしっくりくるのはこの成果物感のため。 -
動詞
【情報技術】(ソースコードを)コンパイルする・変換する
プログラムの源コードを収集・解析して機械語に変換・整形するプロセスも、「素材を整えてひとつの使える形に変換する」というコアイメージと完全に一致する。
3例文
4よくある間違い・注意点
「collect(ただ集める)」と混同しやすいが、compileは「集めた素材を整理・整形してひとつのまとまりにする」プロセスまで含む。単に物を集める場面にcompileを使うのは不自然なことが多い。
日本語の「編集する(edit)」と混同しやすいが、editはすでにあるものを手直し・修正する作業を指す。compileはゼロから素材を集めてまとめる行為なので、ニュアンスが異なる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| collect | 「ただ集める」というシンプルな行為で、整理や成果物を作るプロセスは含まない。compileより範囲が広く日常的。 |
| assemble | 部品やパーツを組み合わせて全体を作るイメージ。compileよりも「組み立て・構成」の側面が強く、素材の出典の多様性よりも構造化に重点がある。 |
| edit | すでに存在するテキストや素材を修正・改訂する作業。compileが「集めてまとめる」のに対し、editは「手直しする」。 |
| aggregate | データや数値を統計的にひとつに合算・集計するニュアンスが強い。compileより機械的・数量的。 |
対義語: scatter、disperse
6派生語・関連語
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compilation
名詞
まとめたもの・編纂物・コンピレーション(複数の曲などを集めたもの) -
compiler
名詞
編纂者・【IT】コンパイラ(プログラムを機械語に変換するソフト) -
recompile
動詞
再コンパイルする・再編集する
7コロケーション
- compile a report(報告書をまとめる)
- compile statistics / data(統計・データを集計する)
- compile a list(リストを作成する)
8確認テスト
“The government compiled statistics on unemployment rates over the past decade.”
① 政府は過去10年間の失業率の統計を破棄した。
② 政府は過去10年間の失業率の統計を集計・作成した。
③ 政府は過去10年間の失業率の統計を修正・訂正した。
④ 政府は過去10年間の失業率の統計を一般に公開した。
② 正解は②。compileは「複数の出典から素材を集め、整理してひとつの体系的な成果物にまとめる」コアイメージを持つ。statisticsという集計データとセットになっており、「散在するデータを集めて整理・作成する」文脈にぴったり当てはまる。①のdiscard(破棄)、③のcorrect(修正)、④のrelease(公開)はいずれもcompileのコアイメージとは異なる。
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