cough
【名】咳
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
coughのコアイメージは「喉や気道に異物・刺激があるとき、体が反射的に(あるいは意図的に)空気を急激に吐き出す」動作です。この「力を込めて空気を押し出す」という身体的な動きが根底にあります。医学的な「咳」という症状そのものを指すだけでなく、注意を引いたり言いにくいことを切り出したりするときの「わざとらしい咳払い」、さらには「cough up(渋々お金を出す・白状する)」のような慣用的な用法にも、この「内側から強引に外へ出す」感覚が通底しています。日本語の「咳をする」という訳は便宜上のものであり、文脈によって「咳が出る」「咳込む」「咳払いをする」など様々に表現すべき場面があります。
2意味一覧
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動詞
咳をする、咳払いをする
気道の刺激に応じて空気を強く吐き出す動作そのもの。反射的な咳にも、わざとらしい咳払いにも使える。 -
名詞
咳、咳の症状(咳が出る病態)
「強く空気を吐き出す動作・音」が名詞化したもの。a coughで「一回の咳」、have a coughで「咳が出る(症状がある)」状態を表す。 -
動詞(cough up)
(金・情報などを)渋々差し出す、しぶしぶ白状する
「詰まっているものを力を込めて外に出す」というコアイメージが転用され、隠していたものや出したくないものを強いられて吐き出すニュアンスになる。
3例文
4よくある間違い・注意点
cough(咳)とchoke(喉を詰まらせる)は混同しやすい。chokeは「窒息・喉が詰まる」で空気が入らない状態、coughは「空気を強く吐き出す」動作という方向性が逆。
have a coughは「咳という症状・病態を持っている」という状態を表す。make a coughとは言わないので注意。また動詞のcoughはsneeze(くしゃみをする)と混同されることがあるが、sneezingは鼻から、coughingは喉・気道からの動作。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| clear one’s throat | 咳払いをして喉を整える動作に限定され、病的な咳ではなく「話し始める前や注目を集めるための意図的な行為」というニュアンスが強い |
| hack | 主に「激しく、乾いた咳を繰り返す」ことを指し、coughより断続的で苦しそうな咳のイメージ。口語的。 |
| wheeze | 息を吸うとき・吐くときに「ゼーゼー・ヒューヒュー」という音が伴う咳や呼吸を指し、喘息などを連想させる |
対義語: swallow(飲み込む)、inhale(吸い込む)
6派生語・関連語
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coughing
名詞・現在分詞
咳をすること(咳の動作・状態) -
whooping cough
名詞(複合語)
百日咳(特徴的な「ゼーゼー」という吸気音を伴う感染症) -
cough drop
名詞(複合語)
咳止めのど飴
7コロケーション
- have a cough(咳が出る・咳の症状がある)
- cough up blood(血を吐く・喀血する)
- a dry cough(乾いた咳・空咳)
8確認テスト
The boss stared at the report in silence, and his assistant coughed nervously before speaking.
① アシスタントは緊張のあまり激しく咳き込んだ。
② アシスタントは緊張しながらも、恐る恐る咳払いをしてから口を開いた。
③ アシスタントは緊張しながらも、くしゃみをしてから話し始めた。
④ アシスタントは緊張のあまり言葉を失ってしまった。
②
coughed nervouslyは「反射的な病的な咳」ではなく、「言いにくいことを言い出す前にする意図的な咳払い」というコアイメージ(内側のものを吐き出すための動作)が表れている場面。before speakingという文脈からも、話し始める前の緊張した咳払いであることが読み取れるため、②が最も自然。
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