embark
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は6冊に掲載されています。
1コアイメージ
embarkの語源はフランス語の「embarquer」(船に乗る)で、「em-(中に)+ barque(小舟)」が組み合わさった言葉です。コアイメージは「未知の水域へ向けて船出する」こと。物理的な乗船だけでなく、新しい事業・挑戦・旅路など、これから始まる大きな取り組みへと「踏み出す」ニュアンスを強く持ちます。単なる「始める(start)」と違い、ある程度の覚悟や期待感を伴って一歩を踏み出すイメージがあります。また「船に資本を乗せる=投資する」という意味にも発展しており、どの用法も「何か大きなものに乗り込む」という共通のイメージから派生しています。
2意味一覧
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動詞(自動詞)
乗船する、搭乗する
文字どおり「船(乗り物)の中に入り込む」というコアイメージそのまま。物理的に船や飛行機に乗り込む場面で使われます。 -
動詞(自動詞)
(新しい事に)乗り出す、着手する
「船出」を比喩的に用い、新しい計画・冒険・挑戦へと踏み出す意味。embark on ~ の形で使われることが多いです。 -
動詞(自動詞)
投資する
「資本を船に積んで未知の航路に送り出す」イメージから転じて、リスクを伴う投資をする意味にもなります(やや古風な用法)。 -
動詞(他動詞)
(人・貨物を)乗船させる、積み込む
自動詞とは逆に「何かを船の中に入れる」方向のコアイメージ。軍事・物流文脈でよく使われます。
3例文
4よくある間違い・注意点
embark on ~ という前置詞 on とのセットを覚えていないと空所補充問題で失点しやすい。「embark in」や「embark at」とは言わない(乗船・搭乗の場合は自動詞で使い、前置詞は不要)。
「始める(start / begin)」との混同に注意。start は中立的に「開始する」だが、embark は未知のことへの期待や覚悟を込めた「踏み出す」ニュアンスがあり、軽い日常作業には使わない。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| set out | 「出発する・始める」という意味で近いが、embarkほどの覚悟・大規模感はなく、日常的な出発にも使える。 |
| undertake | 「引き受ける・着手する」の意味で、責任を伴う作業を始めるニュアンスが強い。embarkのような「航海・冒険感」は薄い。 |
| launch | 「打ち上げる・開始する」で、プロジェクトや事業の「発射台からの出発」イメージ。embarkより勢いや公表感が強い。 |
| commence | 「正式に開始する」という格調ある語。embarkのような挑戦的・冒険的含意はなく、中立的な開始を表す。 |
対義語: disembark(下船する、降りる)、abandon(断念する)
6派生語・関連語
-
embarkation
名詞
乗船、搭乗;(事業などへの)着手 -
disembark
動詞
下船する、降機する(embarKの反意語) -
disembarkation
名詞
下船、降機
7コロケーション
- embark on a journey / project / career(旅・プロジェクト・キャリアに乗り出す)
- embark on an adventure(冒険に踏み出す)
- embark on a new chapter(新たな章に踏み出す)
8確認テスト
“After years of preparation, she finally embarked on her doctoral research.”
① 彼女はついに博士研究から降りた。
② 彼女はついに博士研究に乗り出した。
③ 彼女はついに博士研究を断念した。
④ 彼女はついに博士研究に疲れ果てた。
② 「乗り出した」が正解。embark on ~ は「覚悟を持って新たなことへ踏み出す」コアイメージを持つため、「years of preparation(長年の準備)」の後にいよいよ始めるという文脈と完全に合致する。①のdisembark(下船)や③④のような「諦め・疲労」のニュアンスはembarkには全くない。
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