erase
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
eraseのコアイメージは「存在した痕跡を完全に取り除くこと」。単に消えるのではなく、あったものを能動的に跡形もなくする、という感覚が根底にある。鉛筆の文字を消しゴムでこすって消す物理的な場面から、データの削除、記憶・感情の消去まで幅広く使われる。重要なのは「完全性」のニュアンス。remov eやdeleteより「何の痕跡も残さない」という徹底した消去のイメージが強い。だから単に「消す」ではなく「消し去る」「抹消する」という方が英語の感覚に近い場合も多い。また、比喩的に「笑顔が消えた」「国境線が消えた」のように、何かが世界から失われる場面にも使われる。
2意味一覧
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動詞
(書いたものを)消す、消し去る
鉛筆の文字や黒板の文字を「痕跡なく取り除く」コアイメージがそのまま現れた最も基本的な用法。 -
動詞
(データ・録音・録画などを)削除する
デジタルデータや録音テープから情報を「完全に取り除く」行為。痕跡を残さないという完全性のニュアンスが強い。 -
動詞
(記憶・感情・影響などを)消し去る、抹消する
心や社会から存在の痕跡ごと取り除くという比喩的用法。「消したいのに残ってしまう」という文脈で特に使われやすい。 -
動詞
(表情などが)消える / 〈人・場所などを〉消滅させる
「表情が顔から消し去られる」のように、能動的に取り除かれるイメージが転じて「消える・消滅させる」用法にも広がる。
3例文
4よくある間違い・注意点
deleteとの混同に注意。deleteはファイルやテキストなどデジタル・テキスト領域での削除に限られることが多いが、eraseはより広く記憶・感情・存在まで「痕跡ごと消し去る」ニュアンスがある。また、日本語の「消す」とつい1対1で結びつけてしまうが、eraseには「完全性・徹底性」のニュアンスが必ず伴うことを忘れないようにしよう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| delete | 主にデジタルデータやテキストの削除に使われる。eraseよりも技術的・限定的な語で、記憶や感情などの比喩的用法はほぼない。 |
| remove | 「取り除く」という意味では近いが、removeは跡が残る可能性もある。eraseは「痕跡ごと消し去る」完全性が強い。 |
| obliterate | eraseよりさらに強く「完全に破壊・消滅させる」ニュアンス。より激しく徹底的な消去を表す。 |
| wipe out | 「ぬぐい去る」イメージで口語的。集団・組織・記憶などを根こそぎ消し去るニュアンスがある。 |
対義語: write、record、preserve、retain
6派生語・関連語
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eraser
名詞
消しゴム;消去するもの・人 -
erasable
形容詞
消去できる、消せる -
erasure
名詞
消去、抹消;消した跡 -
indelible
形容詞
(eraseできない)消えない、消せない(対義派生の関連語)
7コロケーション
- erase a memory(記憶を消し去る)
- erase data / files(データ・ファイルを削除する)
- erase the board(黒板を消す)
8確認テスト
“Years of therapy could not erase the trauma she had experienced as a child.”
① 何年もの治療が彼女の子どものころのトラウマを思い出させることができなかった。
② 何年もの治療をもってしても、彼女が幼少期に経験したトラウマを消し去ることはできなかった。
③ 何年もの治療のおかげで、彼女の幼少期のトラウマはほぼ消えかかっていた。
④ 何年もの治療が、幼少期のトラウマを引き起こしたとは考えられなかった。
正解:②
【解説】eraseは「痕跡ごと完全に消し去る」コアイメージを持つ。could not eraseで「消し去ることができなかった」=「どれだけ治療しても記憶の痕跡が残り続けた」という意味になる。①は意味が逆、③はほぼ消えかかったという意味にならない、④は全く関係のない内容。eraseの「完全消去」のニュアンスと否定が組み合わさった典型的な文脈。
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